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レ・ミゼラブログ
エロゲ感想記(休憩中)

あいうら

良キャラデザ、良作画、良背景の超絶ビジュアル。
実質本編時間3分弱に対して入念に仕組まれた構成。
何も起こらないストーリーに見えてくるキャラクターの魅力。
いわゆる棒、しかしもはやこれ以外に考えられない声。

たった5分というか3分間に数えきれないくらいの魅力を詰めたアニメが終わった。
そんなあいうらの魅力をここで紹介せずにどこでする。
#1. OPが凄い
ちょうど1分のOP。その中にも既に数えきれないほどの見どころがあるわけで。君はあいうらOPの全カットをはっきりと見たことがあるか?フレーム単位で動いていくコマについていけたか?僕はキャプ連打しても漏れがたくさんありました。それでもさすがに全コマをフォローするのはナンセンスなので、各カットの代表的コマを抽出してみよう。
2×3の6コマ単位をだーっと並べた。
Capture20130522-013527.jpgCapture20130522-013531-3.jpgCapture20130522-013535-4.jpgCapture20130522-013539-2.jpg
Capture20130522-013543.jpgCapture20130522-013548.jpgCapture20130522-013551-3.jpgCapture20130522-013555-1.jpg
Capture20130522-013558-3.jpgCapture20130522-013602.jpgCapture20130522-013605-1.jpgCapture20130522-013607.jpg
Capture20130522-013609-2.jpgCapture20130522-013614-1.jpgCapture20130522-013618-2.jpgCapture20130522-013621-2.jpg
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全102枚。どこかで正確な数値を見た気がするけど、実際はアニメーションしてるから確か600コマくらいだったはず。コマ数もあれだけどカット数がやばいよね。
OPソングについてはもはや何も言うまい、自分のi-Tunesでは2か月足らずで100再生突破。やみつき夢見そう。そのOPのテンポに小気味よくついていくアニメの怒涛のカット数による躍動感が心地よい。
一押しはテンションパッションクエスチョンのところと次のヤケドしちゃうぜのところ。
OPアニメ単体としてはカニに乗ってるゆっこんが泣いてるところとかOPのみで見られるサキちゃんの笑顔とか転んで泣いてるゆっこんとかカナカナに布団かぶせてあげるカニとかそれぞれの寝相とか泣いてるカナカナと他二人の表情とか若月先生の動きとか涙で振り返るカナカナとか最後のタイトルシーンで背中を押されるサキちゃんとか。
そんなわけで素晴らしいOPだよこれは!


#2. デフォルメをあえて使わないのが凄い
日常系アニメの多い昨今だけどデフォルメ絵の多いこと。頭身もそうだけど、目を白丸だけで描くやつとかも多いよね。あいうらの原作もそのへんは多用しているんだけど。しかしアニメは本編では全く使っていない(一部9話のイメージシーンで使ってるけど)。普通なら使うシーンを頑ななまでに。例えばこのシーン。
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原作でもそうだけど、普通最近の日常系アニメならここはゆっこんの頭身低めて目は白丸のデフォルメでやる。そこを普段の頭身と目でやりきるところに、女子高生というキャラをちゃかさない、この作品が伝えたい生々しさを感じる。あとこれカナカナのポーズと表情のアンバランスさも凄く好き。
ちなみにデフォルメはOPで多用されている。主なアニメーションはほとんどデフォルメでやられているので、そっちでデフォルメを堪能することもできる。


#3. 作画と背景の同調感が凄い
4月期中間感想記事で作画と背景が凄いことについては語った。これは最近気づいたんだけど、その両者が違和感がないほどに同調している。何を言っているんだと思うだろう。この2つに違和感を覚えないことは気づきにくいけど凄いことなわけで。普通は作画と背景に線や塗りのギャップがあって違和感を覚えることの方が圧倒的に多い。試しにそのへんのアニメでキャラと背景を比べてみるといい。背景は緻密な線で写実的に塗られているのに対して、キャラは太めの線でぺたっとしたアニメ塗りになっているはずである。これはアニメ作りという作業を考えると仕方のないことで、見る方も暗黙の了解的なところがある。一部の映画作品は金かけまくってるからそのギャップが補填されたりしているけど。
そこであいうらのアニメである。上のキャプでもいいけど、このへんとか。
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まあこのへんだけじゃなくほとんどすべてのカットでなんだけど。
同調の要因としては背景のフリーハンド感。詳しくは知らないけど、普通背景美術はそれなりの技術を駆使してピチッとした線で描いてると思う。塗りも写実的なものが多いように思う。たいしてあいうらの背景はどうだろう。定規など全く使っていないような、フリーハンドの線。塗りにもムラがあり、水彩的である。線に関しては質的、太さ的に作画の線に近いと言える。加えて言うならあいうらの作画の線は細めでこれも背景とのギャップを埋めるのに役立っている。塗りに関しては自分風情が分析できるレベルを超えている気がする。作画の塗りは決して水彩的というわけではなく、あくまでもアニメ塗りのように思える。それが絶妙に背景に溶け込んでいるのは、色調が同じものを使っているからだろうか。現実世界では背景と呼ばれる物体もキャラと呼ばれる物体も同じ光を受けているわけだから、スポットライトでも浴びない限り同じ色調になるはずである。つまりあいうらのキャラ塗りは背景の色調に合わせて塗り分けているのではないか。もしそんなことをしているのだとしたら、そのやり込みに溜息を禁じ得ない。


#4. 挿入歌のタイミングを使った構成が凄い
どういうことかというと、ED的に使われている挿入歌「ずっとね」なんだけど、これ実は尺調整の便利ツールとして使われている。挿入歌の終わりはアニメの終わりに必ず一致するから、曲の始まり時間は常に固定。可変なのは絵の方で、スクロールの速さとか切り替えの速さを調節して、早めにBパートを導入したり、逆に短くしたりといった尺調整ができるようになっている。ついでにいうと挿入歌絵の順番は各回で変えてたりする。
このアニメ、実質3分弱なのに割と間があるというか、かなり間を大切にしているアニメだったりする。てーきゅうのように短い尺の中で超スピードで畳みかけるアニメもあるけど、これは短い尺にも関わらず充分に間を取って、タイミングを大切にしている。ネタと間のバランスをとるために、構成というものは重要である。その調整を挿入歌がやってくれているのである。
やれ5分アニメなのにOPに加えてEDまであるなどいろいろ言われているあいうらだけど、自分はこの挿入歌の存在を高く評価している。加えて歌詞はアニメあいうらにぴったり。成長した彼女たちが生々しい日常をつい昨日のことのように回想しているかのよう。


#5. 何も起こらない、起こさない日常描写が凄い
ざっとストーリーを挙げてみると、
1話:ゆっこんのお出かけ途中にカナカナとサキちゃんと偶然初対面してアイス落とされて激辛たい焼き食べてゆっこんが制服の大きさを気にして終了。
2話:ゆっこんが下駄箱に届かなくてサキちゃんが助けて自己紹介してカナカナが変なあだ名つけてゆっこんもつけ返した。
3話:先生が抜き打ちテストで自分の名前を答えさせて正解したやなんちょが委員長になってカナカナの変な名前が最優秀賞になってゆっこんがサキって呼び捨てにして冗談でキレられた。
どうだろう、この中で強いてアクション要素のあるイベントを挙げるなら1話のアイスとたい焼きくらいではないだろうか。あとはほぼ会話と仕草で成り立っているのである。何も起こらない日常で会話と仕草を楽しむ。それがあいうらのストーリーの楽しみ方ではないか。仕草は作画によって大いなる恩恵を受けている。では会話はというと、無論声優の仕事である。


#6. いろいろ型破りなアニメあいうらは声優も凄い
確かにいわゆる棒である。近年のアニメファンなら誰もが口をそろえて言うだろう。ここで棒の定義だとか判定基準を語るつもりはないけど、まあいわゆる棒だとしよう。しかし自分はアニメあいうらの声優はこの3人でなければできないと断言する。デフォルメを使わない生々しく描かれた等身大の女子高生、背景に溶け込む自然体の水々しい女子高生、何も起こさない日常の女子高生。彼女らに息を吹き込むのに過剰なアニメ的演技が必要だろうか。アニメっぽくない俳優的演技をしろと言っているのではない。アニメはアニメだからアニメ声優としての演技は必要条件だろう。このへんは言葉を定義しないとあやふやな概念で語ることになるんだけどめんどくさいからしない。あいうら声優に求められるのは、そのキャラを生かせることではないだろうか。勿論通常のアニメ声優もそんなことは言うまでもなく念頭に置いていることと思うけど、上記のような特徴を持つあいうらでは意味合いが少し違う。生々しいキャラには生々しい声が、キャラを生かせる声が必要なのである。それは媚びた演技でも過剰な演技でもない、等身大の演技なのではないか。その結果がこのあいうらの演技になったのではないかと思っている。断っておくと通常の声優の演技や媚びたような演技、過剰なまでに熱い演技が嫌いなわけではない。あいうらの特にメイン3人にはこの声しか考えられないということなのである。
セリフだけ挙げても伝わらないのはわかっているけど、あえて挙げると好きなのは、
1話:「すまぬー!(3回目が特に)」これは素晴らしい。そのあとの「たいやきー」「たいたいいた~ぃ」もいい。
2話:冒頭ゆっこんの「はっ!」がなんかいい。「私もかまってー!」もいい。というかカナカナの叫び声は総じてなんかいい。
3話:「嘘…!」からの「えへへ~」かわいすぎる。
4話:ピンポンしながらの「えへへ~」「どんまい!」「あーずるっ!」
5話:「わたしぃ~?」「な、なんか、むしゃくしゃして?やっちゃいま…した」「わかるわー」このわかるわーは最高。「すいません!生きててすいません!」とかこの人にしかできない演技。
6話:「そっ!」
7話:「気のせいですよーおそらくー」「あ~揺らしてるよ~」「気のせいですー」
8話:「いーやーでーすー」「何故だね?」「だろー?」「マジっす!?」「不憫~」「いりませーん!」「国の許可が!?」
9話:「出ただけで!?」「なにしたのー!?」「やっぱあれですよー。最終的には永久就職ですよー」ここのカナカナはビジュアル的にもかなりかわいい。
10話:「第2問!?」「先生!アイアム天谷!」「知らない人にエルボー入れたらあかん!」「なるほど!なるほどじゃない!」これはタイミング的にもあいうら史上ベスト3に入る演技。「ははっ、まっさかー」ここは普通にうまい。
11話:「私ひきこもるわー。そんでニートになるわー」「何か悩みが?」「特にないけど」
全体的にカナカナが多いかな。最もいわゆる棒なんだけど、味があるというか。たまりません。


#7. メインキャラ3人のキャラづけとバランスが凄い
まあ凄いっていうか一般的なキャラづけの程度なんだけど。
カナカナ:ウザキャラ(公式設定)。話の中核にいつもいて、なんだかんだでやっぱりこの子が主人公だと思う。5話「事件」の死んでるシーンはましまろの美羽を彷彿とさせる変人っぷりでよかった。8話「部活」と9話「夢」10話「問題」はカナカナの独壇場。こういう子が中心にいると話が作りやすいよね。最初はあまりのぶっ飛びように敬遠しがちだけど、最終的には一番のお気に入りキャラになってるっていうキャラだと思う。もう少しこのキャラの深い魅力を語ると、たまに丁寧語になるところがいい。普段友達同士では使わない丁寧語を使うことによって、冗談ぽさを無意識に演出している感じ。この子は今を精一杯楽しんで生きたいんだと思う。各エピソードを見ても楽しい事、楽しい会話をしてばかり。ひたすらそれを追及する妖精のような子だよ。
サキ:気だるいつっこみキャラ。単なるつっこみ役じゃなくてひたすらエネルギーを使いたがらないあたりも魅力的。なんでカナカナとつるんでるのかよくわからない。たぶん腐れ縁。本人が本当に楽しんでるかどうかはわからない。たまにカナカナとボケとつっこみが逆転するところもおもしろい。
ゆっこん:日常ものでよくあるのがボケ、つっこみ、そして常識人。ゆっこんは幸か不幸かカナカナとサキに出会って二人とつるむようになるわけだけど、なんとも入りづらい二人の会話に絶妙なスペースを見つけて入り込んでいく。3人でいると他二人のキャラがどうしても強くて色が薄めだけど、この子は原作者とアニメスタッフに愛されているのか、野生でも生きていけそうな他二人と違って過保護にさせたがる何かがあるのか、スポットライトの当て方がうまい。その最たるものは言わずもがなの1話と最終話のゆっこん視点。大きな目で見ると、アニメあいうらはゆっこんが主人公なのかなと思える。それほどこの1話と最終話の視点演出は大きなものなんだよ。二人と出会って始まったゆっこんの高校生活。日常話の最終回を、どうやってオチをつけるか。いつまでも続くかのように見える高校生活。「また明日」「ずっとね」。それでも終わりを予感させるような終わり方。ゆっこんというキャラとその視点を最大限にうまく使っていると思う。
この3人がそれぞれを食うことなく、バランスよくキャラと会話を保っているから見ていて楽しい。何も起こらないけど、なんでもない会話を楽しめるアニメ。


他にもこの仕草が凄いとか作画陣のいろんな気合いの入れようが凄いとかキャラソンが凄いとかニコニコのEDが凄いとかBD1巻で収まるところが凄いとかいろいろあるけど長いしとりとめがないので終わり。
もちろんOPEDは買ったしキャラソンは4枚とも買ったしBDは全1巻予約したし原作も4巻買ったしでフルに貢献というか還元しています。
普段はBDの売り上げなんて無頓着だけど、これは2期が欲しいし2期をやってもなんら不自然ではない終わり方だったから、そのためにも売り上げに興味が向くよね。30分アニメ化してほしいという気持ちもあり、5分だからこそのアニメあいうらという気持ちもありそこは複雑だけど、とりあえず2期があるといいな。
あとアニメが終わってやっと原作で未アニメ化エピソードが読める…。やっぱり原作知らずに見るアニメはおもしろいよ。

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