レ・ミゼラブログ
エロゲ感想記(休憩中)

MemoRiaから繋がる物語その1

去年の12月に買ったRitaのアルバムMemoRia。i-Tunes記事でも書いたけど、いくつかはまった曲が。
特にSweet Outbreakとdorchadasはまごうことなき名曲。っていうのはi-Tunes記事で熱弁したはず。
そもそも自分の経緯としてはカタハネ→Ritaと来た次第。そこから、Rita→別のゲームと行ってもなんら不自然はない。
とか思いつつもなかなか実行に移さず。そんな9月ごろ、ふと思い立ってdorchadasの漆黒のシャルノスを新品で購入。しかし放置。あるある。
次に思い立ったのが11月ごろ。なんで俺、カタハネとかの現物を持ってないんだ…?という、データはあるものの現物を持ってない妙な不安感に駆られた。持ってなかったのには理由があって、絶版でプレミアがついているからだ。それでもこの不安、というよりもファンなのに現物を持ってないことに対する申し訳なさ、もっと言えば俺が持たずに誰が持つ的な気持ちが先行し、そこそこの状態のをそこそこの値段で購入。
そしてもう一つ、Sweet Outbreakのネコっかわいがり!もプレミアついてたんだけど、やっぱりどうしてもやりたかった。こっちは新品だと10万とかいう売りに出してる意図が見えない値段がついている。中古だとそこそこの状態のがそこそこの値段だったのでこっちも確保。これで精神的安定を得る。
カタハネは今更インストールしてやるっていうことはないだろうけど、シャルノスとネコっかわいがりはそのうちやろうと心に誓いつつ神棚に飾ること1~数ヶ月、ようやく日の目を見る。
クリスマスにでも向けてやってやろう。i-Tunes記事でSweet Outbreakはクリスマスっぽいと評したこともあってネコの方から。
そうやって1つ目の物語がPCにインストールされた。

※ネタバります。
果たして曲が気に入ったからと言ってそのゲームを定価の2倍近くも出して買ったりするものだろうか。
i-Tunes記事にも載せたけど、Sweet OutbreakはED曲であり、ED映像がある。その間奏部分、そこがどうしても気になった。見た目はケモミミでぷにぷに系。そこからどうしてあのED映像になるのか。もう一つはEDの歌詞。甘い曲調に、甘い歌詞。で始まるのだが、途中からどうもニュアンスが変わってくる。さらに言えばEDタイトルのoutbreakの意味。感染などの突然の発生という意味だけど、あまり穏便な言葉とは言えない。いったいこの物語はどういう結末を迎えるのか。
そしてその結末に至ったとき、どんな気持ちでSweet Outbreakを聞くことになるのか。どうしてもそれを知りたくて、このゲームを選んだ。

キャラデザ・原画:戌角柾、なつめえり
シナリオ:うつろあくた、西空康誠、M.Iwacock
BGM:U-ma
OP:Rita「dote up a cat!」
ED:Rita「Sweet Outbreak」


ヒロインは5人(3人+1組)、4ルートをまず別々に攻略する。このへんは本当にただのケモミミという感じで無難にエンディングを迎える。ちなみに4ルートのEDはOPでもあるdote up a cat!。いくつか謎は残るものの、だいたいそれなりにいい感じに終わっていく。ただ一つ、先生ルートを除いては。先生ルートだけあっさりすぎて拍子抜けというか。そう、4ルート攻略した後にトゥルーエンドルートが用意されていたのだ。ここまでテンプレ。
ざっと頭に残った謎を挙げておくと、
・たまに森に現れると思われる何か
・先生の悪夢後のイベントにおける双子の無反応
・同じく悪夢イベントの紙切れ「アリスは勉強がどうのこうの」
あとはノーマの寿命とかジャックの記憶とかいろいろ気になったけど、さすがにそのへんはトゥルーで語られると思った。
自分用に答えておくと、
・完全獣化した感染者
・どうも腑に落ちないけど、一つの兆候、なのかなあ。
・アリスって名前を知っているのはノーマだけだからノーマなんだろうけど、大量の紙切れの意味はあまりよくわからない。研究に没頭しすぎっていう忠告?
そんな感じで物語はトゥルールートへ。4ルートはそれぞれ同時に起こりえないこともないけどジャックがよほど器用でもない限りそれはないと思うので、たぶん先生ルートからの続きになってると思うトゥルールート。いきなりの場面から始まりどんどん話は進んでいってどんどん鬱方向へ。4ルートのまったりケモミミな感じはどこへ…。やがてネタ明かしパートが出てきて、全部説明される。その詳細はwikiとかのネタバレサイトを見るといいけど、相当絶望的。ここまでアレだと、パッケージで選んだ人は怒ってもいいんじゃあ…とまで思えるほど。というか設定の時点でケモナーに喧嘩売ってるような気もwでもなんだろう、終わりが来るとわかっているからこそ今がかけがえのないなんてことを素で思ってしまうような、真に迫るものがあるよね。エロシーンでさえ切なくて泣けるレベル。しかしやたら長いエロシーンだったなあ…。そして一人残ったクレイン先生ことアリス。絶望に打ちひしがれながら最後の希望を託されて、あのEDを迎えるのである。
「じゃあ、行くね。雪が降り出す前に…。あなたが守りたかった…あなたのいない世界を…守るために。さよなら…」
これジャックの墓標の前で言ってたとしたらカタハネのラストシーンに通じるものがあるなあ…。これを見るために約3日間これをプレイし続けた。気持ちとしては納得かな。EDでアリスがここまで思いつめた様子で語るに至る経過は数々の絶望と使命感の結果。
Sweet Outbreakの歌詞は、まあ映像と相まって来るものがあるよね。結論から言うと凄くこのゲームとエンディングに合ってる。曲がストーリーの一部になっていると言ってもいい。この物語の結末はこのED以外に考えられないとまで言える。まあ間奏に1ヶ月後のシーンを挿入してるからそうなるっちゃそうなんだけど。

とにかくそんな感じで気になっていた結末を堪能できてよかった。
ウェブ上にシナリオの人が書いた後日談が2つほどあったりする。wikiを見よう。1つは本編EDのあとナミに会いに行ったアリスの活躍と結末を描いたもの。この物語はいつの間にかハードボイルドガンアクションになっていたようだ。設定もちょっと強引にねじ込んだような気もするけど、方向性としてはこういう感じなんだろうなあと。作中の引用図書「幸福な王子」の結末からすると、王子だけじゃなくてツバメも死ぬ運命にある。致命傷ではないような気がするけど、約束を通してようやく楽になれたんだからこれも1つの結末かなあと。2つ目の後日談はむしろこうあってほしいという感じで。フェイ好きなんだろうなあ。どうでもいいけどフェイの声はあれで正解なんだろうか。ずっと聞いてたら慣れてしまったけど。後日談はアニメで例えるなら、本編がAパート、B開始すぐに早めのEDが入って残りは後日談、さらに1分のCパートで後日談2みたいな。

すべての物語にメッセージ性なんかないし、それを求めることはひどく押し付けがましく感じるけど、この絶望の世界の中こんなにも彼女たちを突き動かす何かを探るとするならば、一言で言えば生きるだとか種の存続だとかいうことになるのかなあ。一見平和に見えたクレイン診療所は人類最後の希望の牙城だった。そこでの研究成果、つまり抗体の抽出に命を燃やし、たった一人に託していった人たち、そして託された人の物語。到底たどり着けないような奇跡的な可能性に、ただ一心でそれを掴み取ろうとする物語。絶望と孤独と、脅迫的とも言える使命に翻弄される少女の物語。諦めることを許されず、たった一欠片の希望を、やはり命を燃やして守るアリスの物語。後日談1まで含めるとそういうことになるのかなあ。

各キャラについて思うことでも。
ノーマ・クレイン CV:涼森ちさと
norma.jpg
outbreakしたウイルスの研究者であり唯一の対抗手段に至った人。アリスの実姉。既に感染していたウミナミから感染し、余命いくばくか。アリスに使命を引き継がせ、静かに眠る。最初から最後まですべてを知っていた人。そしてすべてをアリスに託し、悪く言えば押し付け、この世から去った。どんなにつらいことを予見していても、実際にその場にあっても、負の感情を出さなかった人。

フェイ・マクリントック CV:杏露花梨
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女型(対イヌミミ)抗体適合者。弟を失った世界に絶望し、被験者になれば死ぬとわかっている実験に自ら志願する。躁鬱設定は必要だったんだろうか…症状の一つ?後日談1での死を目前にしたやり取りは一見の価値あり。本編ではちょっとあっさりしすぎていたかなあ。後日談2でまさかの復活。10年後の世界において診療所唯一の生存者ということに。結構好きなキャラだった。ジト目立ち絵がかわいいよね。生きた意味があったと言ってあげたい。

ウミ・ナミ(浅生 海・波) CV:あさり☆
uminami.jpg
マスコット的双子の幼女。感染時期が早かったからか、トゥルールート冒頭にナミがまず危篤に陥る。さらにウミの獣化、死亡。このへんでなんかもう今まで溜め込んできたふわふわ世界観、特にウミナミルートのあとだとなおさら壊されたよね、ゲーム的にもプレイヤーの精神的にも効果抜群だった。ウミとナミの発症に違いがあるけど細かいことは置いておこう。ウミは最初の犠牲者として葬られる一方、先に危篤状態で別の施設へ搬送されたナミは後日談1に話が続く。アリスはナミと合流し、ナミに抗体を打ち、事なきを得る。アリスが後日談で執拗とも形容できる使命感に駆られていたのは、ナミはノーマでさえも予想しなかった希望を持っていたから。ジャックとアリスは王子とツバメだったけど、ナミは希望そのものになって、生き抜いた。

ジャック(伊勢谷 優作)
男型(対ネコミミ)抗体適合者にしてアリスの恋人。本編の主人公というか視点として描かれる。トゥルールートのラストシーンはジャックの役割の全う、死を持って終わる。2周目をやるならアリスのジャックに対する態度に注目しながらやるとおもしろいかも。言葉責めが好き。

アリス・クレイン CV:森川陽子
alice.jpg
この画像はEDの間奏パート。ジャックのネクタイを腕にうけているのがなんとも。まあなんといってもこの人だよね。本編後日談を通して一番の苦労人。生き地獄とも言える絶望と過酷の中、その華奢な体に背負わされたものが大きすぎて、決して諦めることを最期まで許されなかった人。その呪縛から解き放たれた時、ようやく安堵の表情を見せる。診療所にいた人たちから希望を託され、未来へ届けたツバメ。

このゲームをやってて一つ思ったことは、BGMの効果はやっぱり凄いという再認識。映像作品の演出のかなりの割合はBGMによって占められているといっても過言じゃないと思った。
このゲーム、基本的に序盤はまったりで進行する。そこでアリスの悪夢イベントで雰囲気がガラっとホラー調に変わる。結局はアリスの勘違いで、出てくる絵もコミカルなものなんだけど、必要以上の仕事をしているのがBGM。別にホラー用のBGMを持ってきたわけではない。むしろ力が抜けるようなBGM。それがあるから、ああガチホラーじゃないんだなと安心して見られていたのだが。ふとBGMが止まる。アリスの恐怖の心情を綴った文章だけが淡々と、無機質な背景画像をバックに流れていく。例えコミカルな雰囲気に落ち着くとわかっていても、頼りにしていたBGMがいきなり止まるこの演出は、想像以上に効果がある。そんなBGMの凄さを改めて思い知ってしまった。

余談だけど、ノーマ役は涼森ちさとさん。誰って個人的にはしふぉんのRitaの相方の人。しふぉんについてはまた今年のi-Tunes記事ででも。しふぉんではボーイッシュな役やってるし、リトバスでもあれだからそういうイメージが強かったけど、ノーマの演技を聴いて脱帽。むしろまきいづみ系じゃないか…。声優はやはり底が知れない。さらに言うとしふぉんのmacoronに収録されているdote up a catしふぉんverではRitaと涼森さんの二人で歌っている。ノーマが歌ってるんだなあとしみじみ。どうせならSweet Outbreakも歌って欲しかったなあ。

思ったより胸にがつんときたこの作品。あんまりメジャーじゃなさそうだし、鬱っつってもたいしたことないんだろうと思ってたけど、堪えるなあ。でもこれでdote up a catとSweet Outbreakをより深みに入って聴くことができる。
最後にこのゲームを手に取る原因となったED映像を。実際この動画はめちゃくちゃ見まくったから、本編では新鮮さはないかなーと思ってたけど、のっけから胸に来たよねうん。



クレイン診療所に、その墓標に、メリクリ。

コメント

登場人物のほぼすべてが死亡している作品ですが、生涯の幕の閉じ方は皆幸せだったなと思える不思議な作品ですね。

後日談2のフェイはむしろ死んだままの方が幸せだった気もしますが。

大筋は変わりませんが後日談1には旧版と新版があります。今なら両方見ることができるので興味があるなら。

※旧版は特設ページに、新版は渋にあります。
【2014/02/06 18:59】 URL | 倉印 #-[ 編集]
>倉印さん
後日談1は旧版しか知りませんでした、というかピクシブのも同じやつだと思ってました。ありがとうございます。
新版これは…結末が大きく違いますね。アリスは壮絶な最期を迎え、空の上でようやく許される悲劇のヒロインとして描かれるのが作品のテーマ、アリスというキャラクター性に合ってるような気がしますが、王子から力を託されて、ある意味未だに諦めることが許されないツバメも一つの結末なのかもしれませんね。
文章は全体的にシェイプアップされた感じで、どっちかというと旧版の方に好きな表現描写が多かったかも。フェイのシーンはやっぱりいいなあ。
後日談2はライターの願望というかw
あれはあれで一つの希望、一つの未来かとも思います。
【2014/02/06 20:37】 URL | こぜっと #-[ 編集]

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