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レ・ミゼラブログ
エロゲ感想記(休憩中)

エロゲ感想その3 -はるまで、くるる。-

2012年4月27日 すみっこソフト
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少し時間が空いて、ようやくのエロゲ再開。

重いのが続いたから軽めのがいいな。
今度こそちゃんと公式などで雰囲気と内容を確認して…。
プレイする順番は特に気にしないけど、あえてこだわるなら季節性にこだわりたかった。
夏にカタハネ、冬にネコかわ、冬にシャルノス、冬にCARNIVAL(これは夏にやりたかった…)、冬にSWAN SONGをやってきて、プレイしてる時期とゲームの舞台の時期って結構入り込むのに重要だなと思ったり。
そういうわけで、この春先にふさわしいゲームは…。

はるまで、くるる。

なんとも春らしいタイトル。絵柄もライトな感じでSWAN SONGの重苦しい感じを払拭してくれそう。これにしようこれしかない。
プレイ開始。は、ハーレムしかもいきなり?まあいいけどと思いつつ進めることしばし。
何かおかしい。まるでシナリオの途中から自分が始めたかのような違和感。
公式のストーリー紹介である程度補完できるものの、やはり何かおかしい。
まるでネコかわのような閉鎖感と、SWAN SONGのような終末感。
wikiのストーリーとジャンル名を見て、ようやくなんとなく理解した。何気に公式のキャッチフレーズがまんまなんだけど見落としていた。
まあ確かに、このまま何も起こらないままただれた生活をされても困るわけなんだけど。そういうシナリオ重視で選んだはずだからそういうゲームばかりのはずなんだけど。

それでもまた来てしまったのだ、この世界に。

※ネタバレあり
#1. システム

公式ジャンルは不明。wikiには「春の日のような、甘くて果ての見えない、悪夢と終末のハーレムアドベンチャー」と。これは公式トップのキャッチとほぼ同一。
ちなみにwikiに書いてあるキャッチコピーは、「春なんか、もう来なければいいのに。」というのはちょっと謎。まあジャンル名も春をネガティブ気味に捉えてる感があるけど、このゲームでは春は渇望するものなんだよね。ジャンル名もキャッチも春とネガティブ雰囲気を印象付けることができればいいんだけど。

発売が2012年と新しく、たぶん自分が買った中で最新のゲーム。2004~2008年くらいのゲームをプレイしてきた身としては、いろいろシステムというか見せ方が新鮮だったり。

まず画面が1024×576の16:9仕様。以前16:9はゲームに合っているかどうかの話を松あたりでやったことがある気がするけど、単純に画面が大きくなって広々として開放感がある気がする。
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この開放感は凄く好き。特にこういう雰囲気ある背景だと空気感が伝わってきてとてもいい。
立ち絵が1人だけならスペースを持て余してる感があるけど、複数の立ち絵があれば収まりもいいかなと。
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harukurutatie3.jpg このサイズだと3人でいっぱいいっぱい。
harukurutatie4.jpg 4人ならサイズダウンすべきかなあ。
harukurutatie5.jpg このサイズだと4人以上でも落ち着く。
でもあくまでも比率の話なので、正方形に近い4:3の方が使いやすいと言えば使いやすいのかもしれない。サイズ自体は4:3のままサイズを大きくすればいいわけだし。1200×900とか良さそう。

立ち絵をアニメーションじゃないけどいろいろ動かしてそれなりの演出がされていて、でもこれは2000年代初頭のFE封印の剣あたりでも見たな…。
あと何気に背景の明るさに応じて立ち絵の明るさも調節しているところが手間かかってて凄い。手間かかってるだろうに普通にやってる分には気づかれにくいという。

文章は3行固定。
ウィンドウの透明度っていうのはアドベンチャーゲームの割と永遠のテーマみたいな気がするんだけど、このゲームはウィンドウ自体は無色透明で、文字の影の濃淡を調整することができる。これは結構便利で、文字に絵が侵犯することもなく、文字が見にくくなるでもない、絶妙のバランスを各自で設定することができる。

文章は一人称形式。エロゲとかラノベって本当に多いよねそんなに知らないけど。書きやすいし心情を表現しやすいのかもしれないけど、10代主人公の考えることになってだいたい文章がつたなくなるからあんまり好きじゃないかな。今までプレイしてきた中で三人称ってシャルノスくらいだろうか。まあ確かにわかりにくくはなるw
視点は基本的に男主人公の一季だけど、たまに他のヒロインになったりもする。

バックログは全画面表示されるものの3ウィンドウずつしか表示されない。スペース空きまくるんだからもうちょっと詰めたらいいのに。
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あとロード時にバックログが消去されるのも×。この仕様が未だに生き残っているのはなんなんだろう。

このゲームもそうだけど、シーン回想の未取得数でシナリオの行く末、少なくともエロの行く末がある程度掴めるのはどうなんだろう、あんまり知らせない方がいいような気も、ある程度ヒントになるような気も。知りたくなければ見なければいい話か。気になるから凄い見るけど。

#2. 主題歌、BGM

どこで触れるか迷ったもんだけど、とりあえずここでOPムービー出現のタイミングについて。
初起動時、トップの画像にもあるタイトル画面のまま、何も変化がない。SWAN SONGにはそもそもなかったが、シャルノスやCARNIVALにあったようなOPムービーがない。ありそうなゲームなのに。
ゲームを進めることしばらく、ようやく一つのターニングポイントを迎える。そこで初めて挿入されるOP。その後は起動時やタイトル画面放置後もOPが流れることに。一つの演出なんだけどそんなにもったいぶるようなOPでもないような。悪夢と終末のうんたらは公式にもでかでかと出てるし。3ヶ月を生き続けるっていうあたりがアレか。
あとこのOPどこかで見たなと思ったら公式でOPダウンロードしてた。意味ねぇ!

OP:電気式華憐音楽集団「春の陽」

これはいい歌。エロゲっていい曲多いよな…。映像はオーソドックスで無難な感じだけどまあ良し。

ED:Barbarian On The Groove feat.真理絵「春に舞う想い」
無難にいい歌。エロゲってOPはめっちゃ聴く機会あるけど、EDって普通にプレイしただけだと1回しか聴かないからなんか不公平だよね。

BGM:SHIM
いい曲あり、不安にさせる曲あり。全体的にまったりしてて日常の雰囲気に合ってたと思う。サントラ注文済み。
届かぬ声が印象的かなあいろんなとこでかかるから。海の子守唄も好き。ラストシーンでかかる永遠の春も春らしくて何気に凄くいい曲。ここぞという曲なんだけど、逆にここだけしかかからないのが残念なほど。

#3. キャラデザ・原画 師走ほりお、笹井さじ

新項目。というかスタッフ名を書きたいというか。
なんだろう、ここまでキラキラしたキャラたちのエロゲって初めてプレイしたかもしれない。絵に描いたようなエロゲキャラ。っていうとひょっとして失礼に当たるんだろうか。褒めてるよ!やっぱりこういうキラキラしたキャラのもやっとかないとっていう。まあゲーム始めたらそこからのギャップがアレなんだけど。ネコかわに通じるものもある。

#4. エロ

キャッチにもハーレムと銘打つだけあって1周目はハーレム一色。ただ、さわりの1周目でエロシーンの大半を消化するというある意味暴挙っぷりを見せた。このゲームのエロは堪能しましたかここからはエロはおまけでガンガン行きますと言っているようなもの。その潔さたるや、覚悟で身が引き締まる思い。

#5. ルート分岐

これについては前まではシステムのとこに書いてたけど、システムのパートにいろいろありすぎて雑多すぎになることと、今回このルート分岐について少し書くことが多いから独立させた。
まずはストーリーの途中から、具体的には共同生活開始から45日目/90日から開始。
90日経過し、1周目が終わる。エンディングもタイトル画面も介さず、そのまま2周目へ。厳密には1周目2周目というのは正確じゃないけど便宜的に、プレイ開始時からのシナリオを1周目、その次の0日目に戻ってからのシナリオを2周目とする。
2周目になってようやく選択肢が現れる。0日目の誰を誘うかの選択肢でルート分岐するかとも思ったけど、最初は別に誰でもいいからと思って頭にある春海ルートを選んだけど、あとで試行してみるとどれも結局春海ルートになる。つまりは、2周目は春海ルートで固定なのである。
春海ルートをクリアして、特にエンディングもエンドロールも流れず、タイトル画面に戻る。
さて、3周目の開始である。
ここで選択肢のセーブデータに戻るのではなく、最初から始めるを選択し、1周目の途中からか、2周目の最初からかを選ぶようになる。1周目は一本道なので2周目の最初から始める。途中までは春海ルートと同じだけど、途中で春海ルートのきっかけとも言える箇所で新選択肢が現れる。ここで春海ルートを回避できるというわけである。
試しに春海ルートクリア前のセーブデータで同じ箇所まで来たところ、新選択肢が現れた。春海ルートをクリアしたことによって、このゲームはいかなるセーブデータからも新選択肢を出現させることができるようになったわけである。
それで春海ルートを回避すると次は秋桜に関する新選択肢が出てきて、秋桜ルートに進むことができる。
つまりこのゲームは選択肢による分岐ではなく、周回することによって真ルートに近づいていくゲームである。すなわち一本道のゲームと言える。
だから、騙されていた。2周目が終わってタイトル画面から3周目を始める時、まるで1つのルートをクリアして新しい別のルートに行くかのように錯覚していたのだ。タイトル画面に戻ってメタ的にゲームを開始するのはそういう意味合いと効果がある。単に選択肢でルートを選んでいくゲームだと思ってあなどっていた。まんまと騙された。
3周目ではこのゲームがループものであることが明言される。それは完全なループではなく、ある程度残るものがある。つまり1周目からずっと、途中でタイトル画面を挟もうが、連続した時間軸でプレイをしていたのである。3周目ではループを露呈することによって開き直った感があり、3周目から4周目へはそのまま連続して突入する。ループ現象の当事者自身がヒロインのルート(この各キャラに焦点を当てるというのはおそらくエロゲのお約束的なものではずせないんだと思う)ということもあって、完全に開き直って相当に冒頭を変更して。
このルート分岐の常識を逆手にとった騙しの演出にはしてやられた。ループものと途中で気づいても、してやられた感がある。
よって、wikiにはエンディング数4つと書いてあるけど、厳密には1つである。
実際やらないとこのへんは伝わりにくいなあ。

#6. シナリオ 渡辺僚一

メモ的にも使おうとして周ごとに話をなぞって書いてたら量がとんでもないことになった。これ全部読む気があったらこのゲームのことだいたいわかるよたぶん。ゲームを楽しみたいなら読み飛ばそう。

このシナリオは、人類にとっての神話である。

1周目<キャッキャうふふワールド>
要はハーレムルートである。ゲーム開始直後からハーレムルートが始まる。それまでの45日間にいろいろあったようだけど全部すっ飛ばして、トゥルーエンドと見まごうばかりのハーレムルート。それまでの過程もちょっと知りたいぞ!
主人公である一季は4人共に手を出し、それぞれが緊迫感を持った状態になってしまったため、静夏がハーレムを提案する。これは大成功し、みんなが幸せなまま89日目を終えた。
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思いついたのは、アニメ「新世界より」の「ボノボる」という行為、現象である。個体間で緊迫した状態になった時、性別関係なく擬似的交尾行動を取る。そうやって平和を保つ。静夏はまさにそれを提案したのだ。
89日が経過した後、謎のクラゲ部屋に舞台が移る。このクラゲ部屋、ここでは「管理室」と表現するとして、ここではある2人の会話が見られ、そこでもボノボについて言及されている。

2周目<春海編>
キャッキャうふふワールドから一転、ホラールートになる。春海は元々殺人欲、殺人衝動を持っていたようで、一季がふとした怪我で血を流したことがきっかけで、その衝動を抑えきれないようになる。いろいろあって一季は自分を少しずつ傷つかせることでその衝動を緩和させることにした。やがてみんなにも知れて、ついに一季の腕が麻痺したところで静夏がキレてバトルになる。ちょっと違うけどわかりやすく言えばこうなる。一季は一季で殺人欲の正体に気づき、バトルに割って入り、春海の説得にかかる。曰く、春海は俺やみんなのことが好きだから、自分のものにしたいから、その命の死を早めようとした。死は周りに自然に存在し、生きるということは殺すことであり殺されることである。春海は死に敏感であり、死を加速させることで好きなものを自分のものにしようとした。でも人は生きているだけで死に向かっているんだから、加速させる必要はなく、ただ死を感じ取ればいい。それでその衝動は満たされる。というよくわからない詭弁で春海は納得し、平和が訪れる。
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実はこの一季の説得には冬音のアドバイスが絡んでいる。プレイ当時はそれを冬音と信じて疑わなかったのだけど、あとでキャプを見返していると気づいた。これは真冬である。
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なるほど確かにこの時は雰囲気が違った。単なる冬音の真面目モードかと思ってたけど、それにしては言葉が辛辣である。真冬というのは後に出てくるもう一人の冬音のようなもので、詳しくは冬音編を。

89日が終わったあと、やはり舞台は管理室に移動する。2人のうち1人が、この説得を本質からかけ離れているもので、気合いで納得させたと残念がって評価する。実際一季は常に冷静なところがあるけど、それをあえて捨て去って熱と気合いだけ持って説得に挑んだ。要は気合いなんだよエンド。

ちなみに春海はたまたまちょっとした出血を見てこのようになったわけだけど、血を見れば発現するなら、1回回避したとしてもいずれ発現していたと思う。1周目では出血イベントはなかった気がするけど、もしあればキャッキャうふふボノボワールドであったとしても、殺人衝動が芽生えたのだろうか。

春海の世界についての考察。この世界は宇宙コロニーか何かで、自分たちは先天的殺人鬼がありえるかどうかの実験をされているのではないかという説。論拠は潮の満ち引きがないことと、あとは想像。秋桜によると潮の満ち引きは実際には微細ながらも確認されていて、宇宙ではなく地球である可能性もあるということ。満ち引きが微細なのは海岸の地形によるものではないかと。
殺人衝動が抜けた後、89日目に春海はこうも考える。自分たちはプログラムみたいなもので、実体はなく、実験が終われば電源を落とされて終了、そういう存在なのではないかと。
実体を持った実験場と実体を持たない実験場。いずれにせよ、何者かの意志により、この空間に記憶を奪われ、または植えられ、なんらかのシミュレーションをさせられている、という説。

このへんは結構自分的にしっくりきたんだよね。実際デジタルな存在のシミュレーションかなと思ってたりした。少なくとも何かの実験ではあるんだろうと。しかし。

3周目<秋桜編>
秋桜ちゃん名探偵シナリオ。さすがアガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ。というか春海ルート以上の猟奇ミステリーで割とガチに恐かった。春海はちゃっかり殺人鬼キャラまた出してるしw今回は死体がきっかけになったようで、死を感じればなんでもいいんだなと。4周目以降も出現しそう。むしろ1周目はよく何もなかったなと。いやその片鱗はあったし一季でなんとかしていたようだけど。

ミステリーとしては、まず冬音の死体が見つかる。壁掛け時計がお腹に埋め込まれているというありえない状態で発見される。埋葬した死体を春海が殺人欲に駆られて切り裂く事件があったものの、それはそれで別件ということで、春海が実際に死体を切ったことで禁忌の理解を得たことと、今後は春海が静夏を性的に殺すという意味がわからない方法で解決。このゲーム男を交えたレズはあっても女だけの掛け値なしのレズは取り扱わないのね。いやいいけどそういう変なポリシーは持たずにどんどんやればいいと思うんだ。
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いやなってくれてもいいんだよ?

問題は誰が何のために冬音をあんな方法でいつどこで殺したかということで、自殺説が囁かれながらも秋桜は推理と調査の元に、真相に辿り着く。
答えは冬音が、秋桜の知能を試すために、ループのバグによって発生したもう一人の冬音を、空間が0日目の状態に戻る力を利用して(おそらく前ループの最後あたりに)バグ冬音に粉状にした時計を注射してそれが元に戻って時計が復元されたことによって死んで、その0日目にできた死体を屋根裏に隠して当日(2日目)に冬音の部屋に置いた、ということ。

どこからつっこめばいいのかわからない。前提として、冬音はループを認識していて、記憶を継承している。これは2周目だか3周目の途中だかになんとなく気づけた。2周目のこの中に異端なのがいるという話で、何よりも異端なのが冬音と思ったこと。2周目最後の管理室の会話で「私」が秋桜に春海犯人のヒントを与えてやったということ、つまり管理室と「5人の世界」の両方に介入できるものがいること。そして極めつけはOPのこのシーン。
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これは管理室の背景なんだけど、いやもう明らかすぎるだろう。ミスリード狙いならいいけどなんでこんなのをOPに入れたんだろう。プレイヤーに悟らせるためだろうか。まあこのゲームの謎に関する小出しのペースは好きだけれども。

そんなわけで、冬音はループ現象の当事者である。3周目では多くのことはまだ語れないということで詳しくはしゃべってくれない。
秋桜の知能試しは2周目でもされていて、それが春海犯人当てである。3周目の会話からすると、秋桜にはループに関してこれまでのループでも何度もヒントを出し続けてきたけど、秋桜のやる気がないために気づかれることはなかった。そこでバグ冬音を使って人死にを出すことによって、秋桜を本気にさせようとした。その結果、ループやバグにまで辿り着くことができた。ほとんどこじつけのような推理だったけど。冬音は秋桜の知能を必要としている。ループが戻れば秋桜の記憶は元に戻るけど、完全なリセットではなく、何かが残ることを信じて。秋桜は3周目の最後に、道端にクロダイを残すことで次のループにメッセージを残した。これは冬音も予想しなかった方法で、廃棄することもできるけど、好意で残した。いやそこは普通に残そうよ応援して。このクロダイメッセージは3周目の最初にもあって、そこでは秋桜の海釣りへの希望を膨らませるという程度の働きなんだけど、この3周目クロダイは誰がやったのか。2周目の秋桜はまだクロダイメッセージの方法に気づけてないはず。そうすると…。

本筋とはあんまり関係ないけど、シリアスとエロを変に混ぜるのはやめろwいやエロゲならではなんだけど、緊張感が抜けるというか、猟奇的な考察してるけどこれギャグだよなと思ってしまうw注意引くための計画的エロとかw

冬音は学校の開かずの扉の部屋でひっそりと暮らし、20日目あたりで解決したところから一気に89日目まで話が飛ぶ。うんもうやることないよね。2周目以降のエロは1人2枠までってもうエロ回想の残り枠見ればわかるんだよ!エロは既に回収済みで事件も解決したのでやることはない。そのまま日常を過ごし、3周目89日目を終える。
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まあなかなかそうならないのがループなんだけど。
管理室の様子は出てこずにそのまま4周目突入。予想通り冬音編。いきなり冬音が一季のベッドでいっしょに寝ているシーンから始まる。3周目最後のつぶやきの通り、やりたい放題だ!

4周目<冬音編>
しかも妹設定である。やりたい放題すぎる。
さらにバグ冬音付きである。名前は真冬という。真冬がいつ出現したかは置いとくとして、3周目で死んだ真冬はループ現象によって復活し、冬音の双子の妹として紹介されることになる。そんなにストーリーに絡んでくる存在ではない。
89日間の日常はたいした事件も起こらず進む。結婚パーティーの会話が結構笑えた。結婚おめでとう!
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そして89日目、冬音は一季にすべてを明かすべく、学校の開かずの扉の中へと招く。ついに限界がきたのだ。
冬音編は妹編であると同時に舞台設定説明編である。妹に興味がなければこの89日目の数時間にすべてが集約されていると言っていい。このゲームの概要が知りたければここのテキストだけ読めばいいかもしれない。読み応えはあるし、西暦を言われた時はぞわっとした。情報量が膨大すぎてプレイヤーの知識整理のためのメモ書きみたいになってしまうけども。

・場所
まず一季が投げかけた質問は、ここがどこなのかである。ここは第21特殊地下壕、通称ツリトプシスカーネーション。地理的には日本ではなく、インドとパキスタンにまたがったパンジャーブ地方の、その下にある地下空間である。空はスクリーンで、地形は造り出し、動植物は魚を含めて日本から持ってきた。元々は宇宙コロニーを建設するための実験施設で、完全密閉空間で人間が生存可能かどうかを調べるための地下施設である。感覚的には春海はいい線を行っていたのだ。
何故パンジャーブかというと、簡単に言えば海面上昇や氷河期などの水関係の環境の変動を受けにくく、また地殻変動による影響が少ないからである。

・時間
話が壮大になってきた。氷河期や地殻変動とはそんなに身近な話題ではないし、起こるにしても時間がかかる。これまでも何回も出てきた疑問、いったい今は何年なのか。
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このゲーム年表を作ってくれてもいいと思うんだ。

2000-2500年頃 インターネットに始まる情報世界の狭小化。
2500年以降 それと反対の行動、すなわち宇宙や地下への生存地域の拡大。
2715年 後にツリトプシスカーネーションとなる地下実験施設完成。宇宙コロニー実験と並んで、老化と幼化を繰り返す研究がされる。2792年に破棄状態となる。
2700?-3000?年頃 氷河期到来、水と資源の枯渇、それによる戦争とその終焉。ようやく人類は結託し、2500年以降に作られた地下施設に避難する。また、男が絶滅する。ダブルパンチ。
3100年 ツリトプシスカーネーションにおける記念企画開始。
3200年頃 人類が地下へ完全に避難する。
9912年頃 生存確認のあった最後の地下都市からの連絡が途絶える。これは5人(+真冬)が最後の人類であることを意味する。
10012年 3100年に5人がツリトプシスカーネーションに入ってから6912年が経ち、13824回のカーネーション(3ヶ月の老化+3ヶ月の幼化)を繰り返し、現在に至る。

なお、便宜的に表現している1周目~4周目が連続したカーネーションかどうかは不明。飛び飛びに抜き出してシナリオに当てているのかもしれない。

合間に細かい謎を。

・季節
春の山菜という実用的な面や長い冬の向こうという当事者の願いもあるのかもしれないが、現実的にはベニクラゲの物質が一定の気温などの環境を満たさないと作用しないということで、冬なのに割と薄着でもいけるといった気温になっているのだと思われる。

・潮の満ち引きがないのは
逆円錐状の湖だから、月の引力が作用しても見てわかるような変化がない。

・塔、煙突
施設を建設する際に作られた垂直坑道の残骸。記念碑であり、一種の美的価値であり、外部への非常口である。

・学校の開かずの扉
の向こうは長い廊下や階段を渡って管理室。塔にもこのへんからアクセスできる。

・秋桜のクロダイメッセージ
糸と針のついた海水魚が道端にいるという不自然さから考察していって、この世界には元に戻る力が働いていて、これはそれらの力が拮抗した結果なのではないかという考えから、ループ現象に辿り着いた。天才すぎる…。

本題の謎としては。

・男の絶滅
Y染色体の欠損による、男の絶滅。これはいろいろアレだけど、そういうシナリオなんだから仕方がない。そういう説は当時ホットだったようだけど、奇しくもゲーム発売月の2ヶ月前に否定される論文が出ているようで。ゲノムコンポーザーという超技術によりY染色体の作成が可能。ただし一季という表情がなく、心が極端な人間を作るのが精一杯。

・クラゲ
学名はツリトプシスヌツリクラ、和名はベニクラゲで、実験施設だった頃の名残である。ここでは宇宙コロニーとは別に、不老不死の研究がされていた。ベニクラゲは自然界に元から存在する不老不死で、老化と幼化を繰り返す生物である。

・ループ現象
ベニクラゲを人体に応用させるべく研究した結果、ベニクラゲの内分泌液から生成した物質を空気中に散布することにより、青年期の3ヶ月間を繰り返すことで一応の成功を収めた。しかし、記憶はリセットされる。そして3ヶ月の枠から先には進めなくなる。この老化と幼化は生物だけでなく無機物にも作用する。つまり施設全体が3ヶ月を繰り返し続ける。

・冬音
ツリトプシスカーネーションの管理人である。元々特定不能の統合失調症であり、時間の感覚が狂っていて長時間の単調な作業が苦にならないため、この役職に選ばれた。他の4人と同じくカーネーションを繰り返すが、記憶を空気中の4次元的配列を持つ記憶媒体と接続することにより、3次元物質にしか作用できない幼化による記憶消去を回避できる。この接続を可能にするナノデバイスは一季の脳にもある。冬音が限界を迎えた時、次の管理人は一季となる。

・名前 
偽名なのは本当の名前があれば記憶が蘇ってしまうかもしれないから。名前が季節なのは特に理由はないけど、何か当事者の願いがあったのかもしれない。あと5人は一応それぞれ設定として苗字がある。本編には名前しか出てこないけども。その苗字は元々の本名に由来する。ツリトプシスカーネーションに入る前の決意表明ビデオでは本名が明かされている。

・ツリトプシスカーネーションにおける記念企画
発想するならタイムカプセル。行き詰った人類が遠い未来に残す意思のようなもの。本格的な希望というよりも、そうすることによって心を救われようとしたのかもしれない。現実逃避とも言う。それでももしも本当に氷河期が去った後に新しい地球でも生きられるように、既存のネットワークが残っている場合、それが利用可能な文明の時代と、ネットワークが残ってない場合の原始的生活を営める文明の時代の折り合い点、つまりどの状況にも適応できると考えられた時代が2000年頃だった。よって5人の常識や知識はその時代に設定されている。
選ばれた5人には理由がある。中でも一季と冬音以外の3人は、多様な可能性を持った遺伝子として選ばれた。秋桜は理論的な思考能力として。静夏は非理論的な思考能力、すなわち精神的拠り所、宗教家として。春海は原始的な狩人として。ここでは殺人鬼の特性について触れられてないけど、あれは狩人に含まれる素質なのか、選んだらたまたまそういうとんでもない特性を秘めていたのかどっちなんだろう。なるべく残り少ない人類に残したくない特性だと思うんだけどw一季は単に貴重に作り出した男として。冬音は冬音の項で書いたような、単純に管理人としての適性として。
一般に、脳には4次元的配列があり、これは3次元にのみ作用する幼化の影響を受けない、つまり記憶は微妙に残る。カーネーションの中で同じ経験をすることによって、その4次元的配列の記憶は蓄積され強くなっていく。5人は冬音以外記憶がリセットされる。それは記憶を持てば、何百年何千年も繰り返されるカーネーションに耐えられないから。リセットされない記憶、つまり4次元的配列の記憶は、なるべく同じ経験をさせないことによって、その蓄積を回避できる。冬音はこれまで、5人が特定の経験、つまりは一季が特定のヒロインとくっつかないように、なるべく分散してくっつくようにひっそりと暗躍してきた。これは管理人としての仕事の1つであった。

・真冬
いつの間にか冬音の頭の中に現れたもう一つの人格が、この施設の作用によって実体化したもの。秋桜編で説明されたバグということである。真冬は冬音の頭の中にいた頃は、冬音と話すうちにどんどん性格が悪くなっていった。実体化し、3周目で死に、4周目の真冬は記憶を失い、みんなに愛されるキャラになっていた。
ここで、1周目の最後と2周目の最後の管理室での会話は冬音と真冬のものであることが確定する。そして、すなわち春海編で一季にヒントを与え、後に管理室でその説得を残念がったのは真冬である。確かに微妙に性格が悪い。

そして今、7000年生きてきた冬音に限界がやってきた。精神は正常でも、体がこれ以上生きることを拒絶し、殺しにかかってくる。冬音が死ねば冬音のナノデバイスは停止し、一季のナノデバイスがオンになる。この施設における死は死ではなく、精神も体も再生するが、オフになったナノデバイスはオフのままになる。らしいよ文脈からすると。よって、冬音のこれまでの7000年の記憶は消え、時間感覚の狂った冬音だけが残る。人格を記憶に求めるならば、今の冬音の人格は死ぬことになる。いつかそうなることは予想できていたし、今まさにそうなろうとしているのだけど、このままだと誰にも気づかれないままにひっそりと死ぬことになる。それは冬音にとってとでも怖いことで。記憶が生きていることだとするのなら、その最後は…。
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冬音はただ、いつかみんなで外に出られることを祈って、そのために7000年耐えてきた。最後まで、そう祈って。冬音は死んだ。
3周目で秋桜にループを明かされた後、冬音は自殺を試みる。それは一季によって阻止されるんだけど、この頃からもう限界だったのだ。その時は真冬を殺してしまったからという理由だったけど。そして一季が助けてくれるかもという期待を持っていたけど。ここで終わらせるつもりだったのかもしれない。それともこれも体の拒絶だったのだろうか。一季に説明しないと管理人継承はできないのか、冬音が死んで一季がオンになっただけであとは管理室の資料が教えてくれるのか、わからないけれど。

管理人は一季になった。一季は冬音のように、記憶を持ったままカーネーションを繰り返した。時間の感覚が狂っていく。管理人の責務として、秋桜にカーネーションを気づかせないために、記憶を得てしまって絶望させないために、この世界を管理し、自分だけが引き受けなければならない。カーネーションを、同じ場所を、違う様に。何回も、何千回も。くるくる。くるる。

ヒロインたちのいろんな側面を見て、同じ経験をさせないように注意して、いつか地上に出る日を目指し、数え切れない日々を過ごし、数え切れないカーネーションを過ごし、冬音と同じくらいの管理人としての時間を過ごし、もう管理人になった頃の記憶がほとんどなくなった時。太陽を観測していた自動装置「アストロラーベのオートマトン」からのメールが届く。それは太陽の活動停止を示し、永遠の氷河期を告げた。実に西暦16187年。一季が施設に入ってから13000年。絶望が一季を襲った。絶望は意志と関係ない腕の運動となって、かつて冬音がそうしかけたように、一季の喉へと向かって。そうして、ツリトプシスカーネーションから管理人はいなくなった。

そして管理人のいないカーネーションが始まった。

5周目<静夏編>
目覚めた一季は既に絶望し、諦めていた。3次元的には覚えていないが、4次元配列的に、あるいはオフの状態のまま未だに残るナノデバイスがそうさせるのか、絶望と無気力が心と体を支配していた。そんな一季をいち早く助けようとしたのが静夏である。静夏は脳内の4次元配列が多いせいか、記憶を蓄積しやすく、一季のことをおぼろげに覚えていた。
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出てきた名前はあずきだったけど。無気力が続く一季について悩んでいるある日、静夏の部屋のノートPCに1通のメールが届く。ネットワークにはつながってないPCに、この13000年来たことがないメールが届いたのである。差出人はあのアストロラーベのオートマトンだった。アストロラーベのオートマトン、略してAAは空気中に漂う4次元配列の記憶媒体が自我を持ったもので、地球上のあらゆるシステムに介入できる。ネットワークにつながってないPCにアクセスできたのは、4次元的にとかなんだろうか。
内容はこうである。一季と直接話がしたいから管理室へ連れてきてくれ。
目的はこうである。こないだ一季にメール2通送ったんだけど1通目だけ見て死んだから2通目を見させる。一季に直接コンタクトしなかったのは、絶望した人に何を言っても無駄だから。

AAは静夏と結託し、あの手この手で一季を元気づけようとするがいろいろ失敗。最終的に思いついたのが、AAのサポートでコンピュータ限定の魔法少女になって、信じない一季に対してそれを証明して納得させたら言うことを聞くというもの。AAにとっては地球上のあらゆる電子機器は手足のようなもので、静夏は学校の教室のPCを魔法のように操り、一季を納得させる。
翌日からは一季の元気計画が始まった。内容はただ朝走るというもの。走るということは生きるということである。そうしただけで、足元にまとわりついていた絶望から一旦逃れることができた。一季は一時的にせよ元気を取り戻すことができた。
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そんなある日、きっかけはおそらく、「私は一季のことずっと好きだから心配しなくていいわよ」の言葉。その言葉でおぼろげだった絶望が一季を取り込んだのか、あるいは元気になったことによってナノデバイスがオンになったのか、一季は記憶を取り戻す。再び絶望に取り込まれて失神した一季を起こしたのは、空気中の4次元配列の記憶を共有できる静夏だった。静夏は知っていたのだ、断片的であるにせよ、すべてを。おそらくこのカーネーションの静夏だけが、やたらにそれが強く。

一季と静夏は管理室でPCを介したAAと接触する。何故か猫語の。一応伏線は秋桜編にあったりする。
AAの目的はただ一つ、そしてその目的がAAのすべてであり、自我を持った理由でもある。すなわち人間の存続と繁栄。存続は現状である意味完全に達成されている。しかしカーネーションでは繁栄はできない。どうしてもカーネーションを抜け出して地上に出る必要がある。よって地上の氷河期を終わらせることが目下の目標である。
AAは一季に2通目のメールを見せる。正直プレイしていた自分もこの2通目のメールのことはすっかり忘れていた。1通目がショックすぎるとこうなる。もし2通目のことを覚えていたら凄い違和感を持ったまま冬音編を終わっていただろう。

2通目の内容はこうである。地球を動かして別の太陽まで移動する。
SFだ!設定もSFだったけど解決法も古典的なまでにSFだ!清清しい。
AAは地球上のあらゆるシステム、電子機器を操作できる。その万能さたるや、「でかいロケットエンジン群を南極大陸に作ったにゃん」万能すぎる!最後の最後にきていきなり無敵の希望を得た違和感はあるものの、どうやら永遠のバッドエンドは回避できそうで。
556年後にバーナード星の周回軌道に入って、そこから約1000年で氷河期が終わる。
何故もっと早くに太陽系脱出案を出さなかったのか。AAが13000年間黙っていたのは、未知の宇宙に出るよりは太陽系で待った方がいいと判断したからか。そしてバーナード星との距離である。1万年前は地球と6光年の距離だったが、現在は3光年で、今後また離れていく。脱出するなら今しかないのだ。最初に話しかけた、もといメールしたのは静夏で、一季の元気回復に関してだった。それまでのAAにはこちらから接触するという発想がなかった。

AAによると人類は地上で5000人ほど生存している。いや元人類というべきか、同じホモ属の別種というべきか。1万年の間に体毛を伸ばし、知能は低下し、氷河期に適応した。人類の遺伝子プールが大きかったという理由もあるし、最終的に開発が成功したY染色体、これは自然のY染色体でもそうだけど変異しやすい性質があり、これが突然変異を起こしまくったという理由もある。
今、太陽は活動を停止した。じきに永遠の夜が来る。地上の生物の一切が生きられなくなる。地球を動かしても同じことである。バーナード星系に到着するまでの556年間は夜が続く。一季は決断を迫られる。過去に自分たちを逃がしてくれた、あるいは地下に閉じ込めたとも言える人々の子孫かもしれない人々の命を、自然に失うか、自分の意志で見捨てるか。太陽系に残って永遠の絶望に沈むか、希望を見出すか。

決断は一季と、それに寄り添う静夏によって下された。生きるということはそれだけで何かを殺し続けることである。そのことに感謝して。生きるために。
他者から元気をもらって、自分の元気に変えて。
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ここの元気理論は静夏らしくて凄く好き。
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89日目、4次元配列が多くともやはり記憶を保てない静夏にとっては最後の日である。一季と静夏は今後のカーネーションを全部飛ばして、しばしの別れの挨拶をする。
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カーネーション停止、地上へ
そして約1500年の後。西暦約17700年。地球はバーナード星系に到着し、地上の氷は溶けた。カーネーションシステムは停止し、一季たちはようやく最初で最後の、本番の0日目を迎えた。目覚めたヒロインたちはもちろん記憶はないものの、最初のやりとりは何万回も繰り返し続けただけあって脳の4次元配列に蓄積されているようで、妙に息が合い、了解があった。
一季はいろいろ説明しだす。なんかこう、抑え込んでいたものを解放するような快感のシーンである。一季たちは地上に出るまでの1年間、自給自足の特訓をすべきだと提案する。そして自分たちが最後の人類だと告げる。5人「ええ~っ!?」いい反応だ。

この1年は1周目と似たキャッキャうふふワールドで、まあ人類繁栄が目的になるならそうするしかないよね。
穏やかに月日が流れる。ゆるやかに季節が流れる。やがて春海が殺人欲を感じるようになり、狩猟本能が暴走しているだけと説明するも解決には至らず、結局秋桜編で静夏が開発した性的に殺す方法で鎮めることになった。

地上に出る日の前日、一季は管理室のAAの元を訪れる。特殊なプレイをした後、別れの挨拶を交わす。AAは今後も残り続けるしPCからアクセスはできるが、管理室のPCで会話するAAとは話す機会が減るから。AAは最後に静夏に勘を鍛えるように伝言を頼む。静夏の脳内の4次元配列は特殊で、デバイスなしでAAと接続できる可能性があるためである。
静夏たちは西暦3100年の人間である。静夏の食べ物や電子機器に関する感覚が他の4人と違ったのは、3100年の記憶をおぼろげに持っていたから。他は記憶操作によって2000年頃の知識が注入されている。静夏だけ、4次元配列によってその注入された記憶を排除したのである。また、静夏の魔法少女化は半分はAAの力だけど、半分は自力だった。要は超能力の素質を持っていたのである。

最後の夜は1周目とそっくりの展開に。ただし、途中参加の真冬が加わっていた。
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1周目の最後の夜、明日はピクニックに行こうと静夏が提案した。でもそれは叶えられなかった。そして今また、静夏はピクニックを提案した。それだけで、未知の地上に抱いていた不安が楽な気持ちになった。
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もちろんAAは外の様子を知っている。それでも自分の目で確かめろというばかりで教えてくれなかった。希望も絶望も一季のものだと。本当に機械なんだろうか。

そして地上に出る日。長い春休みが明けて、新学期初日である。地下のエレベーターからあの塔を昇る。最後のドアのロックの番号は静夏が知っていた。本当に脳内でAAの情報にアクセスできていたのだ。この先には荒涼とした地獄のような風景が広がっているかもしれない。それでもそのすべてを受け入れるために。ドアが開く。その先には。
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3100年のパンジャーブに桜が植林されている可能性がないわけじゃないし、もしかしたら記念企画者たちの粋な計らいかもしれない。そんな無粋なことを思いつつ。
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無事、ハッピーエンドである。このあといくつもの試練が待ち受けているだろうけど、いつでも希望を持って、助け合って。14600年共に過ごしてきた6人なのだから。

#7. 登場人物

シナリオでだいたい語り尽くした感がある。

一季
あれ、苗字あったっけ?あったかもしれないけど思い出せない。まあこのゲームで苗字なんてあってないようなものだけど。
男が絶滅した世界で、機械で作られたY染色体を持って作られた、当時の希少な男。そのせいで表情がなく、心が壊れている。ゲーム内では基本的につっこみ役。ほぼすべてのボケにつっこんでいる苦労人。でもしつこいつっこみってしつこいよね。スルーされるボケはボケ量が多すぎるんだよ。
一度管理人になり、AAの1通目のメールだけ見て早とちりして自殺する。次のカーネーションで静夏とAAによって絶望から救われる。最終的にカーネーションの記憶(=AAの記憶)を持ち、多くの感情をヒロインたちに教えられ、笑顔を得て地上に出る。バーナード星系地球の新人類のアダム。

アストロラーベのオートマトン(AA) CV誰なんだろう…兼役?
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なんだろう、この画像を貼りたかっただけ感。かわいい。ここまで緊張感高まらせておいてのこれである。実際AAの安心感と信頼度は凄いと思う。あ、AAってアスキーアートにもかけてるのかな。
空気中に漂う4次元配列の記憶媒体が自我を持ったもの。AAに言わせれば高速演算ができるCPUと目的意識があれば自我は芽生えるとか、人間も脳というCPUを持った有機的機械が自我を持っただけとか。
AAは一季が一生を終えたあと、自分と同じような存在にならないかと誘うも、一季は永遠の命は飽きたと断る。
AAは見守り続ける。一季たちの一族が繁栄しようと、滅びようと、そこに大気が存在する限り。

仁燈春海 CV:芹園みや
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超巨乳。山と料理に関するサバイバル性能に秀でる。殺人素養あり。たぶんいろんなカーネーション、そして地上でも問題になると思うけど、解決策がないことはない。それでもやっぱり春海は選ぶべきじゃなかったと思うんだ。春海編である選択肢を選ぶと、いきなり寝込みを襲われて殺されるエンドもあったりする。恐いよ!ロリコン素養あり。「あはっ」がかわいい。キレ気味に力説するところがかわいい。

未木秋桜 CV:かわしまりの
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かわしまりのきたー。そんなに音域は変わらないのにメアリと全然違う声でびびる。ヘンリエッタに近いか。「んん…」と喉で唸るような声はメアリでもよく聴いたし特徴的。
巨乳。知能派。でもそんなに知性的というより、割とてんぱってることが多いような気もする。かわいいからいい。あきおの名探偵いつかやりたい。
秋桜編をプレイした後は、最後は秋桜が関わってくるのかなーと思ったけどそんなことはなかった。冬音にしてみればなんらかの可能性を試してみたかったのかもしれないけど。
個人的には一番好きかも。

士蓮冬音 CV:青葉りんご
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貧乳。最初の管理人。やがて限界がきて、任を降りる。最終的に時間の感覚は戻ったけど、記憶は、というよりナノデバイスはオフのまま。あれ、元気になったらオンになるんじゃなかったっけ。それは一季の場合で、交代した後はオフのままなんだろうか。AAとか静夏の魔法でオンにして記憶を取り戻せそうな気もするけど。そうしたところで意味はないか。結局カーネーションすべての記憶を留めて処理することは人間の脳には不可能なわけだし。
ストーリー全体を通せば一番ヒロインしてたような気もする。とはいえ管理人の立場がなければただのシモネタ担当のロリ。いや褒めてるよ?

士蓮真冬 CV:青葉りんご
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いつからか実体化、参加した冬音のもう1つの人格。特に個別のイベントはなく、単なる愛されキャラ。秋桜編のトリックで使ったけど設定上残ってしまって適当に泳がせただけ感が否めない。まあイブが増えるのはいいこと。

和葉静夏 CV:竹岡美柳
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あ、これ清水あ…いやなんでもない。
普乳。ハーレム発案者にして脳内4次元配列が凄くて空気中の電子媒体に道具なしでアクセスできて宗教家として選ばれて武器はバールの人。よくわからないけど何かとてつもない。1周目と5周目を締めたヒロインとして、どうしても真ヒロイン的な印象があるけど、結構均等に割り振ってるんだよねこのゲームは。ラストシーンもたいして特別扱いはしてなくて、せいぜい真ん中にいて少しセリフが多いくらい。それでもやっぱりこのゲームは静夏かなあって思うのは、一季の主に精神面を助けたからだろうか。いや実際いろいろ凄いよねこのキャラは。決意表明のビデオめっちゃ見たい。

#8. 最後に

物凄い文章量になってしまった。こんなつもりじゃなかったけど消すのも忍びない。記事タイトルを感想から細かいあらすじに変えるか…。かと言って読書感想文みたいなのを書きたいわけじゃないしそういうのは苦手だし。なんだろう、そのゲームのエッセンスというか、いかに素晴らしいかというのを書いて、まとめて、自分の中で消化したことにしたいというか。あとそれがいくらかでも伝わればいいかなというか。ゲームし終わっておもしろかっただけで済ませたくないし、そう、何かを残したいというか。その結果がこれだよ長文あらすじを残してどうするんだよ。文章量に負けじと画像もたくさん貼ったよ文字だらけだとバランスが悪いと思って。
まああれだ、1万何千年もの話なんだから記事だって長くなるんだよ。画面キャプ数も6876個だよ。記事の現在までの文字数は18330個だよ。数で負けてられないんだよ!そういう気合いで書いてるんだよ!

プレイする前はキラキラしたキャラのふんわりとした雰囲気、春というタイトルで凄く和めるゲームを想像していたけど、蓋を開けてみるとバリバリのSFで戦慄したこともしばしば。割と真剣に恐かったりもした。それでも温かいところもたくさんあったし、いっぱい笑えたし、かなりおもしろかった。地上に出てからはマジでじーんときたり。よくある手法だけど、このゲームでクリア後にタイトル画面変えられると来るものがあるよね。
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人類的にはピンチには変わりないけど、それでも希望を持ってハッピーエンドを迎えられて、純粋に感動したよね。この春のために、何回も何万回もくるくるして、やっと辿り着いた場所。悲しさとか切なさじゃなくて、優しい感動っていうのはこのゲームが一番強いかもしれない。シナリオも、演出も、締め方もよくできてるよ。春先にこのゲームがプレイできてよかった…。

発売後は評価は上々でシナリオ賞銀賞だとか。それでも売り上げはいまいちだったらしく、まあこういうのって初動が大事だったりするんだよね確か。DMMって売り上げに貢献するのかな?するよね?
はるくるに続いて2013年にはなつくもゆるるも発売されたとか。ちょっとやってみたい。またいつか。

3月17日に始めて、25日にクリア。割と長かったような気がするけど、詰め込んでプレイした。休みも含めると平均1日4~5時間だろうか。すると40時間くらいかな。こういうシナリオ重視のゲームってあんまり時間空けてだらだらやってると伏線とか内容とか忘れてしまうよね。1周目とか2周目の内容をもう忘れかけている。

凄いやりきった感と満足感があるから次にやるゲームに迷う。というかまたしばらく休憩したい…。きっと頭が切り替わらないよ。
候補としては、
・Routes 事件ものかぁ。
・果てしなく青いこの空の下で ちょっと暗そう。
・最果てのイマ 敵かぁ…。
・世界ノ全テノ全テ 青春ADVかぁ、タイトルが凄いアレな予感もするけどきっといい話に違いない。発売日がはるくるよりほぼ10年前でなんか運命的みたいな?つなぎにはいい的な?
こうやって選んでるとだんだん後にきついのが残ってきそう。

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