レ・ミゼラブログ
エロゲ感想記(休憩中)

エロゲ感想その5 -ねがぽじ ~お兄ちゃんと呼ばないでっ!!~-

2001年4月6日 Active
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季節感無視で始めたのはやりたいと思ったのがやり時、ちょっと触って楽しそうだと思ったこれ。

そう、楽しかった。いくつかのヒロインのルートをクリアして、そこそこ楽しんでそこそこ思うこともあり。
ある一つの気がかりを残して、正ヒロインルートへ。
超展開。
はるくるなんかはそういう予感をさせていたし、世界ノ全テは智子ルートで話が加速したけど超展開というわけでもなく、両者とも自然の範疇だったわけだけど。
これは超展開。その言葉がふさわしい。
前半や他ルートの雰囲気はどこかへ、超設定と超展開。
そしてこれは主人公まひるの、悲しみに疲れた天使の物語。

ネタバレあり。
#1. システム

公式ジャンルは公式サイトがないため不明。

インターフェイスも含めた見た目全体。古い、古すぎる。2001年てコンシューマで言えばFF9が発売済み。コンシューマとエロゲを比較するつもりはないけど、なんかもう90年代初頭のディスクシステムみたいな雰囲気。しょっぱなのメーカーロゴとタイトル画面とBGMでそのへんがもう凄くて、21世紀と言えどエロゲだとここまで遡ってしまうものなのかと。というか世界ノ全テが2002年だからあれも古かったけど、1年違いでこの先祖返りの仕方はないと思うから、このゲームが特別そうなんだろう。まあ古いのは承知でやってるからどれだけ古くてもいいし、むしろWindows7でこれが動いてくれるのが嬉しかったり。古いエロゲは今のうちにやっとこう。

テキストは4行固定。ただしたいてい2行程度で、4行までフルに使った回数は僅か。

文体は基本的に一人称形式。たまに三人称になったりもする。特に香澄ルート。

バックログは1ウィンドウずつ。もはや慣れてきた。音声再生できるだけマシか。
一つだけ素晴らしい点は、ロード時のバックログが生き残っていること。2001年のゲームにできてそれ以降のゲームにできないことはないはずなんだよ。

ゲームウィンドウ以外をアクティブにするとゲーム音が消える。これはシャルノスでもデフォルトで、ただあっちだと設定で解除することができた。これはどうしようもなく音が消える。どういうメリットがあるんだろう。他のウィンドウをいじることもあるから割と不便というか気になる。

あと音声が、特に高めの声が割れるというかノイズ化みたいになるのは録音環境のせいなんだろうか。割と気になる。

CG鑑賞、シーン回想、BGM鑑賞。それぞれ当時の基準として普通。基準が世界ノ全テしかないけど。立ち絵鑑賞もできるのが○。表情鑑賞ができてもよかったと思う。おかずモードことシーン回想はエロのみ。全く使えそうになくてもおかずモード。

セーブファイル数は用意されているのは10個。なんだけど、追加で無限に作れる。これは何気に凄いけど、できるのなら最初から100個枠とかにすればよかったのでは。最初10個限定かと思ってたから分岐とかかなりやりくりしながらやってた。エンディング数が5個だから、それなりに考えてやる必要がある。
一つ今までのゲームと違うのは、ロードすると、そのセーブした時点ジャストに行くのではなく、そのシーンの最初に行くことになる。まあ中途半端なところでセーブした場合は直前の状況がわかってやりやすいかもしれない。ロード時バックログが読めるから意味ない気もするけど。
一応オートセーブ機能もあって、それでセーブジャストに飛ぶこともできると言えばできる。

あとセーブデータにそのシーンのサブタイトルが表示されてるのも今までにないというか、意味があるのか。
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どうせなら全ルートクリア後にでも全サブタイトルをツリー形式あたりで表示して即ジャンプできたらおもしろいのに。

#2. 主題歌、BGM

主題歌はなし。この頃ってあったりなかったりだったのかな。

BGM:ヌーボ
このゲームの古さを象徴する要因の一つがこのBGM。13年前のPCゲームにとやかく言いたくないけど、思ったことを素直に言えば超絶チープ。タイトル画面でかかる「Shopping」。お、おう。的な。これでいいの?的な。「Shopping」自体は本編で日常的に使われてて、まあこれ自体は日常BGMとしてはいいと思うし、ある意味ねがぽじを代表するBGMとも言えるからタイトル画面で使うのもいいと思うんだけど、最初はかなり面食らう。エンディング曲が2種類あって、それらもそこそこにチープ。「Ending Stainless」は結構好きなんだけど。日常BGMはチープでも別段問題ない気がするから、「Funny」とか「Sunshine」とかは結構好き。というよりこれらはそんなにチープ感がない。一番好きなのは「Sorry」かな。これは普通にいい曲。割とはっとしたところで使われるし。あとは「Detective」も好き。
サントラは存在せず、フォルダの中にmidファイルとして存在していたのでソフトで変換してi-Tunesへ。いやチープチープ言ってるけど好きなんだよ実は。

#3. キャラデザ・原画 風上旬

古い古い言ってるけど絵も古い。ここまで来ると好みの問題。可か不可か。ありかなしか。結構アレな絵もあるけど、基本的にあり。絵によっては凄くいいのもある。立ち絵が割とひどい。イベント絵はそこそこ。顔表示の小ウィンドウの絵が表情豊かで好き。
アニメやゲームによくある、派手な色の髪。ハンコ絵になりがちな昨今のキャラを判別するのに便利なやり方なんだけど、このゲームも例に漏れず。濃い青や緑、黒に近い灰色は黒髪と見れなくもないけど、赤やピンクはどうするんだろう。天然の茶髪も確かにいるはいるけど。で、一応香澄なんかはわずかに茶色がかったライトグレーという感じなんだけど、黒髪扱い。
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まあここでキャラデザに律儀な表現をされても違和感を覚えるわけだけど、こうもあっさりと黒髪と断言されても動揺する。
一番いいのは奇抜な髪色だとしてもシナリオでは一切突っ込まないことだよね。

#4. エロ

それぞれのハッピーエンドで終盤にいくつか。
主人公が特殊だから結構そのへんの描写を期待してたんだけど、実際ほとんどなくて少しがっかり。しかも相手を痛がらせないために発射まで至らずに終わらせるとかいう紳士。
特殊で紳士なだけに、その身体描写と心情描写をじっくりやってくれてもよかった。
ちなみに主人公受けパターンもあったり。しかも乱暴に。未遂だけど。いやこういう作品だからこそありだと思うよ。未遂だけどちゃっかりシーン回想にあるあたりニヤリと。いやぶっちゃけ透エンドがあってもよかったと思うよ?
これら一連の不満はファンディスクで解消されている。

#5. ルート分岐

分岐に関係ある選択肢と関係ない選択肢がある。関係あるのは明確にわかるから、まあ各ルートには入りやすい。ルート自体少ないし、選択肢も全部数えてもたいしてないし、全網羅するのも苦ではない。

#6. シナリオ 枕流

もはや粗筋と書いた方がいい項目。いやこれ香澄ハッピーの設定説明以外は端折ろうと思えばどこまでも端折れるから、それだとどうも淡々としすぎているというか。香澄ルート、特にハッピーエンドは割とねちっこく書いてしまった。分量的にはるくるの比ではないけど。

広場まひる高校2年生は明るく元気な女の子だった。少なくとも12月までは自分、家族も含めて周りの世界すべてがそう信じていた。12月のある日の更衣室での着替えで、まひるについていることが判明する。まひるのは小さいだけでなく、身長や容姿も女の子のそれだった。珍しい症例だからと病院で実験的なことをされかけるも、というかホルモン剤やらなんやらで半分されて、途中で拒否して元の学校に戻ってきた。
しかし女と思っていたのが男だっという人間を他人は奇異の目で見、蔑む者も少なくなかった。クラスメイトだけでなく、教師も排除にかかる。親でさえ一人暮らしをさせる始末。味方はどこかひねくれつつも生活力があり頼もしい妹と、かねてよりの友人だった香澄、同じ放送部の美奈萌、何を考えているかわからない透、自分を慕ってくれる後輩の小鈴だけだった。教室でも部活でも居場所はなく、拒まれ、それでもまひるは明るく振舞う。悲しみを隠しつつ、まひるは3人のヒロインたちと1週間の物語を紡ぎだす。

<美奈萌・小鈴バッド>
1周目ってたいていどのキャラも気になるからあっちこっちに手を出してどっちつかずになることが多い。その結果がこのエンド。基本的に美奈萌が気に入ったから美奈萌ルートに入るのかなーというところで終了。期限が1週間とか聞いてないよ。早すぎる。確かに1日がやたら長いシナリオだけど。流れとしては、美奈萌と放課後放送やろうにも小鈴とデートしようにも、2週目からは香澄との勉強が始まるので強制終了という感じ。割と突然で呆然。バッドというか時間切れエンド。

<小鈴ハッピー>
男性恐怖症の小鈴を治すため、微妙な性別のまひるとデートを繰り返すことに。小鈴は入学して間もなく、女の先輩としてのまひるに憧れていた。そのまひるが男であることが判明したため、最初は戸惑ったものの、意識しだすようになる。まひるはまひるで男として認識したことで、小鈴の魅力にはまっていく。
問題はあった。穏やかではなくなったまひるの近くに精神的に強くない小鈴を置いていいのかということである。まひるは小鈴との別れを覚悟し、会わないことを決意する。それでも小鈴はまひるを見つけ出した。まひるの置かれている状況を身をもって体感して、なおもまひるを求めて、ハッピーエンド。特に核心をついたりはしない、無難な後輩エンド。
ちなみに終盤の選択肢で自分より小鈴が選ばれたことを悟った美奈萌の心情を伺うことができる。
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そもそもまひると小鈴のデートを提案したのは美奈萌なんだけどね。美奈萌はこれがデートであることを必死に否定してたけど。親切心で提案したはいいものの、二人がくっつくまでになるとは思わなかったというところだろうか。
また、別の選択肢だと香澄と小鈴の会話があり、少しだけ香澄のまひるへの素直な評価が見られる。
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<美奈萌ハッピー>
美奈萌は昔、森で天使を見た。その天使はまひるに酷似しており、美奈萌の心はただ一度のその幻想を追い続ける。しばらくして、美奈萌はたまたま男装したまひるに出会う。かつて見た天使をまひるに見た美奈萌はいきなり告白してしまう。男装の誤解は解け、その後学校で再会し、美奈萌はまひるの人気をライバル視しつつも、微妙な感情を抱き続ける。男であることが発覚後、同じ放送部である美奈萌は放課後の二人による放送を提案し、始める。その間にいろいろ距離は縮まる。
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縮まった例を出したわけではない。ちなみにこれは誤って放送されてしまった。
きっかけはよくわからないけど、まひるも美奈萌を意識しだし、特殊なプレイをしたあとの帰り道、かつてのプロポーズの返事をする。美奈萌はそれが確かなものか確認したあと、即ホテルへ。はええ。美奈萌は未だにあの日の森を彷徨っていた。どうしても、まひるの特別になりたかった。焦りにも似た想いが、美奈萌を急がせたのである。
まひると付き合うこと、それはこの学校においては批判の対象となることをまひるは忘れていた。子どもじみたいじめを受ける美奈萌に気づいたまひるは、授業中に美奈萌の詩を紹介するという放送をやらかす。これによりまひるはかねてより教師から示唆されていた転校を余儀なくされ、美奈萌は同情の目を向けられることになる。学校を出て行くまひるを見て、今すぐ叫びたいのにまひるのしたことを無駄に出来ずに見ていることしかできない美奈萌は、まひるこそがやはり天使だと気づく。
美奈萌は誓う。この天使を失いたくない。いつかまひるに追いつく。そして。
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ホテルにしろ放送~転校にしろ、結構唐突なシナリオだったけど、意外性があってよかった。小鈴ルートではいじめはどうなるのかね。このゲーム、割と社会の異物排除的な暗い部分を描いてるんだけど、その煽りをもろにくらったのが美奈萌ルートだと思ってる。まひるは学校のすべてを捨てて美奈萌を救おうとし、美奈萌は本当に大切なものを確信し、その煽りを跳ね返した。美奈萌というキャラが魅力的だっただけに、やり応えのあるエンドだったと思う。天使に関しては香澄ルートで触れられるんだけど、美奈萌にとっては特別なのでもう少しこのルートで掘り進めて欲しかった気もする。
ちなみに香澄はほとんどこのエンドには関与してこない。最後のやらかしの放送室で静かに最後の将棋のひと時を過ごした程度。どこか諦めにも似たような雰囲気で。
透は少し関与してくる。鈍感なまひるに美奈萌がいじめを受けていることを伝え、転校をほのめかしたのは透である。まひるを突き放すでもなく、繋ぎ止めるでもなく。透に関しては香澄ルートで少し。

<香澄バッド>
香澄は中学の頃から孤高だった。煙たがられているわけではなく、群れあうことを嫌い、それなりに友達と言葉を交わすことはあっても教室では一人だった。そこに転入生であるまひるが話しかけてきた。はじけそうな笑顔をいっぱいに浮かべて。少し話をして、まひるは自分のペンダントを香澄にあげる。ぶしつけなまひるに悪態をつきながらも、その笑顔は香澄の心に棲みついた。
ある出来事をきっかけに柄の悪い連中に目をつけられるようになり、運動スペックの高い香澄としては少数の男程度ならなんとでもあしらえるのだが、それでも自分よりずっとスペックの低いまひるは危険を顧みずに香澄を助けに来た。
大掃除の時にふとした事、おそらく前の不良連中のいわゆる未必の故意によって香澄は4階の窓から突き落とされる形になった。すぐそばにいた、自分より遥かに非力なまひるは香澄の手を取り、代わりに自分が落ちることになった。香澄の手から落ちる時も、やっぱりまひるは笑顔のままで。
まひるはいつでも香澄を守ってきた。まひるは弱く、かすみはずっと強かったけど、それでも香澄はまひるに守られていた。向こう見ずな突進と、あの笑顔で。
いつしか香澄は、親友であるはずのまひるを、そうではない目で見ていた。香澄はまひるに恋をしていた。
そして、まひるが男であることが香澄自身の目で判明してしまう。入院して学校からいなくなってしまったまひるについて、戸惑う。だが心はすぐに、幸せで満たされた。恋をした相手が異性だったのだから。それと同時に誰かにとられてしまわないかというまだあるはずもない不安を覚えつつ。まひるは学校に戻ってきた。

香澄はまひるのあまりの変わらなさに戸惑う。そして予想していた通りの周囲の反応。まひるが未だに女の格好だからだと指摘し、言葉遣い、服装などでまひるを男にしようと模索する。ここにすれ違いがあった。体は男だと宣告されても女であり続けることを望むまひると、まひるの外見を男にしていじめをなくす魂胆、またそれと同時に自分の中にある、未だに認めきれない香澄の気持ちと。
香澄はあの時、まひるが入院した時に自分の気持ちに気づきつつも、認めようとしなかった。まひるの外見を男にしようとすることに、その気持ちを否定する目論見があった。香澄はまひるを変えようとしていたのではなく、自分自身を変えようとしていた。
心のすれ違いはまひるの暴走を持って噴出した。男化を体罰も兼ねて強制してきた香澄に向けた仕返しとふざけた気持ちと、またその行為によって生まれた香澄を離したくないという気持ち。歯止めが利かなくなったまひるのお触りに香澄は涙を流し、いつも着けていたあのペンダントを捨て去り、逃げ出してしまう。
後悔し続けるまひるは翌日学校の屋上で、特に脈絡もなく現れた不良たちに襲われる。性的な意味で。今されていることを昨日香澄にやってしまったのかと後悔しつつ。すんでのところで現れたハイスペック透によって助けられ、大胆な告白を受ける。
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まさかの透エンドかと思った。いやあってもよかったと思うよ。
それとなくその場を収め、教室に戻ったとき、遅れて学校に来た香澄は美奈萌からまひるが襲われたらしいという噂を聞かされる。このルートの美奈萌はあまりまひると接点を持たず、ややヘタレ気味。すぐさま駆け出し、不良クラスで敵とみなした男子をひたすらなぎ倒していく。一方まひるも香澄が復讐に向かったと聞き、香澄を助けに行く。実際香澄は少しピンチになって、まひるに助けられる。危険を顧みないまひるは勢いあまって頭を打ち、病院へ。
そして香澄は気づく。自分の気持ちを認めざるを得ないことに。ずっと秘め、我慢していた想い。寝息をたてるまひるに向かって。
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ん、これバッドエンドじゃないよね。むしろハッピーエンド。殴りこみ傷害事件で結構なお咎めをくらいそうだけど、基本的に二人の仲が成就すればハッピーなはず。エンド表記が香澄BADだから一応建前はバッドなんだろうけど。
では香澄ハッピーエンドでは何が起こるのか。本筋じゃないから書かなかったけど、香澄ルートでいろいろほのめかされた、まひるの空への想い。美奈萌が見たという天使。まひると香澄のすれ違う心。

<香澄ハッピー>

バッドとハッピーの分岐はまひるが香澄へのお触りをやめたところ。その場は丸く収まり、事なきを得た翌朝。まひるの背中に羽が生えた。
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ここに、美奈萌が見た天使というのが実在し、まひるであることが確定する。
ただこのまひる天使化はデモムービーで画像がまんま出ていて、これよく出したなあと。
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まあタイトルロゴからして羽はあるんだけど。
天使化のきっかけはよくわからない。前日の夜は香澄と別れて、家に帰ってくるとひなたがまひるについて父親と電話で口論していた。いよいよ自分の居場所がないと感じたまひるは孤独と疲れによって、ひどく落ち込む。でもそれはひなたによって救われた。
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その翌朝に天使化。もちろん別ルートの金曜日にこんなことはなかった。ただ、香澄ルートはまひるのストレスが一番強かったのかもしれない。
ひなたは、この天使化を前にして驚かなかった。まるでいずれはそうなることを知っていたかのように。
2日前の水曜日の夜に、ひなたはベランダで空を飛ぶことをイメージするまひるに対して、空に帰ることをほのめかすようなことを言っている。
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ひなたについてはもう少し後で。
まひるは羽だけでなく、生命あるものが青い霧がかかったように見え、眼下に見下ろした人間を瞬時に意識の中でロックオンでき、光量が落ちた夜でも昼のようにあたりの状況を把握することができた。これらの異能とはいったい。
まひるのことは香澄と透にすぐに知れることになり、一旦その日は解散となる。
そして翌日、2月10日土曜日。家でおとなしくしていようと思ったものの、新たな異能に気づく。まず高さの感覚と人間の存在の捉え方、つまり感覚や意識がおかしかった。次に瞳の異変とありえない怪力に気づく。居ても立っても居られなくなったまひるは、香澄がいるかもしれないアウトレットへと向かった。
香澄とはあっさり合流でき、やがてまひるの怪力の結果を見て心配になった透とひなたとも合流する。誰も目的があって行動しているわけではないので、とりあえず金曜あたりからいきなり話が浮上した、去年の夏ごろから行方不明になっている女子生徒を探すことにする。学校に少しでも恩を売っておこうという香澄の案なのだが、今となってはほぼ意味のない行動になっていた。
その途中、羽をずっとバッグにしまっていたまひるは苦しみだし、アウトレットの人目につかない場所で羽を解放する。その時、まひるは思い出した。かつて空を飛んでいた時の感覚と記憶を。

遥かな昔から続く、脆弱な人間たちの恐怖と叫びと悲しみ。天使と呼ばれる生き物はそこから生まれた。何者にも負けない力を身につけて。いつから現れたのか、どこから現れたのか、何のために現れたのか、わからない。生き物の究極的な目的は種の存続である。進化や繁栄はその手段に過ぎない。ネコかわやはるくるをやればよくわかる。種として生き続けることが生き物にとってのすべてなのである。しかしこの天使という生き物は違った。個体としての能力を極限まで高め、存在し続けることが究極の目的なのである。天使には雌雄の区別はなく、簡単に言うなら雄しかいない。しかし天使と呼ばれてもやはり生き物なので、永遠には生きられずに、衰え、子孫を残す時がくる。雄しかいないので、相手には人間の雌を使う。天使の生殖とは、すなわち捕らえた人間の雌に自分の羽を1枚移植すること。羽は天使にとって脳と同じ意味を持ち、天使に近い能力や記憶を授けることになる。やがて雌は遺伝的つながりのない天使の子を産むことになる。ここで天使にとって雌は発芽の培地でしかなく、母体の意志は必要ないので頭部を切り落とす。そうやって天使は現代に至るまで生き続けて来た。そんなやり方ではいずれ種として滅ぶことをわかってか、わからずにか。

まだまひるという名前をもらってない頃のその天使は、森にいた。天使は餌であるはずの人を慈しみ、愛した。永遠とも言える時間の中で、天使は出会いと別れ、数え切れない悲しみを繰り返してきた。最後に愛した人を失い、その悲しみに耐えられなくなった時、天使は決めた。この空を離れ、これっきりにしようと。羽を閉じ、地面に根付く。愛する人が眠る墓標を前に。永遠に近い年月を生きる天使も、記憶は100年も留めておくことはできない。天使は自分がいつからそこにそうしているのか忘れてしまった。ただ、何か大切な墓標を抱きしめ、悲しみに暮れながらその森にいた。あの時彼女が言ったことも思い出せずに。それが誰なのかすらも忘れてしまって。理由もわからずに、気が遠くなるほど長い間、ただ悲しみに暮れて。やがて、悲しむことに疲れてしまった天使に、もはや羽を広げることはできなかった。

ひなたが小学4年の夏休みの時、ひなたとまひるは出会った。ひなたは立ち入り禁止の森に入ってしまい、そこで天使に出会ってしまった。通常、天使にとって人間は餌でしかない。つまり人間にとって天使は天敵である。そのことに気づいたひなたは逃げるが、小学生の女の子が天使から逃げられるわけがない。ひなたは背中にダメージを受け――ここから先はまひるの記憶になる。まひるは気づいた。この聖域とも言える森を汚す同族と、小さな命に。ゴミのように転がっていくひなたを見たとき、失っていた心が蘇った。天使は、守るものを見つけた。もう広げないと決めた羽を広げ、ひなたを襲った天使に向かって行き――ひなたを助けた。既に致命傷を負っていたひなたに自分の羽を与え、ひなたは生きながらえた。それと同時にまひるの記憶がひなたに流れ込んできた。悲しみに疲れきった心がひなたの中に溢れかえった時、ひなたはまひるを連れて帰ることにした。まひるはまひるという名をもらい、まひるとして過ごした記憶で過去の自分を置き換えた。ひなたのまひるへの想い。
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恋なのか、それすらをも超えたどこまでも純粋な想いなのか。ただ、他の何者をも寄せつけない想いを抱えて。ひなたはこれまでもまひるを守ってきたし、これからも守り続ける。

そしてまひるは、行方不明の女子生徒を見つけた。壁の向こう、命あるものにつきまとう青い霧を薄くまとった存在を。これから起こることを予感していたひなたはまひるを止めようとするが、まひるは進む。そこには1枚の羽を持った、首のない女子生徒の姿があった。羽で攻撃してこようとするが、ひなたの羽の衝撃波によって撃破される。まひるは敵――女子生徒に羽を与えた天使を迎え撃つためにその場に残り、ひなたは香澄と透にすべてを話した。
夜になり人気のなくなったアウトレット。そこには警備システムを遮断し、いくつもの罠と戦略を練った透と、戸惑いながらもまひるを助けようとする香澄と、あの日の決心のまままひるを守ろうとするひなたと、もしかしたら香澄を選んでいたかもしれない敵を待つまひるがいた。
そして敵は現れた。香澄との別れを予感し、なおも晴れない餌を識別するための青い霧のかかった香澄がまひるの涙を拭った時、その霧はようやく晴れた。
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そして戦いが始まった。敵はまひると遭遇した後、まひるを撃退してか、今度は香澄と透を狙いにきた。もはや人型ではない異形の天使は猛烈に香澄たちを追うも、透の罠に苦戦する。ひなたはと言えば、恐怖に震えていた。現れた天使はあの、ひなたを襲った天使だった。本能的な恐怖がひなたを動けなくしていた。香澄に一喝されたひなたは戦闘に参加する。切り札の罠をもってしても倒せなかった敵を前に、香澄たちは逃げるしかなかった。香澄がついにダメージを負い、逃げることすらできなくなり、透が槍を構えて覚悟を決めた時。白い閃光が駆け抜け、外壁を貫き、天使を外へと吹き飛ばした。
今まで、たくさんのものを守ろうとして、今では何ひとつとして、この手には残っていなくて。今度は、今度こそは。今度こそ、間に合った。
天使を2枚目の壁に叩きつけ、まひるは天使を倒した。まひるは既に傷だらけの状態で、地面に墜落してしまう。最初の天使との遭遇で、天使が勝ったと確信するほどのダメージを負ったのだろう。体を起こすのがやっとのまひるに、騒ぎにかけつけた警官隊の銃口が向けられる。その向こうに香澄を見つけたまひるは、その暖かい存在に近づきたくて、涙を流しながら、香澄の名を呼びながら這いずって行く。羽の影が警官隊に落とされた時、いくつもの弾丸がまひるに浴びせられた。体に無数の衝撃を覚えながら、まひるは薄れゆく意識の中で、いつか大切な人が言った、絶対に忘れないと誓った言葉をようやく思い出した。

時は春。まひるは行方不明ということになっている。あのあとどうなったのか、まひるは去ったのか、死体として処理されたのか、香澄を通して窺い知ることはできない。ひなたもまた、あの日を境に姿を消した。まひるのいない場所に用などないのだから。香澄はまひるとひなたが住んでいた部屋に住み、二人を待ち続ける。
ふと窓の外に白いものが降った。雪ではない、鳥の羽根。香澄はスリッパのままベランダに出て、地上5階の手すりの上に立ち上がる。
「おかえり」
例えこれが幻でも構わない。懐かしいまひるの笑顔へ向かって手を伸ばし、何もない空間へ、足を踏み出した。
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ん?いやいいんだけど、ん?
まずどうしても念頭にあった、香澄バッドのハッピー的な終わり方との比較。むしろあっちがハッピーでこっちがバッドじゃないかと。というのはこの終わり方をもう少し考えてから。
ライターがわざわざ文章化するということは、それなりに意味があるわけで。スリッパ、手すりの上、地上5階、幻、何もない空間。設定としては瀕死の状態に対する銃撃と、一縷の望みを抱き続ける香澄の精神状態。そして最後の羽とスリッパの絵。
単純に状況から考えるとバッドエンドしか思いつかない。そう仕向けるキーワード、設定、絵がわざわざ提示されている。これはこれで一つの解釈だと思う。まひるは死に、香澄もまた、空へ。これを美しい終わり方と思うかどうかはプレイヤー次第。自分は割と好き。残されたひなたがかわいそうだけど。
でもこれは、ねがぽじという、主人公まひるのお話であること。彼の笑顔、性格、想いをこの作品を通して感じてきたならば、それはまるで何百年、何千年という冬を待って春を迎えた人類のような、そんなビジョンをエピローグで抱くのである。ありえないかもしれない。幻に違いない。それでも悲しみに暮れ続けた果てのまひるの笑顔を、この物語の最後には、信じたい。

#7. 登場人物

声優は非公開。昔は多かったのかなこういうの。協力はマウスプロモーションだから、当時のマウスの面々のはず。一部明らかにこれはという人もいるけど、自分にはほとんどわからない。みんないい演技してるんだからもっとオープンにしてもいいと思うんだ。特にまひるは凄くいい。

遠場 透
何を考えているのかわからないけど一人の人間としては超人的なスペックを持つ男。密かにまひるに想いを寄せていたものの、男であることが判明し戸惑う。それでもまひるたちと行動を共にし、天使とかなりの善戦をしたのは、正義感か未だに残るまひるへの想いか。

蛍坂 小鈴
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特に語る内容が…。小鈴ルート以外はひたすら空気というか登場シーンが数えるほどしかない。香澄ルートを終えた今では特に印象が薄い。小鈴ルートではまあいい後輩エンドだったなと。ちなみに屋上でまひるに知るはずもない天使の姿を重ねる描写があったりする。

夕凪 美奈萌
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幼い頃に、まだ天使として森で朽ちようとしていたまひるに出会い、恋をした。その後、男装したまひると再会し、知り合う。天使の幻想を追い続け、物語の最後に天使と再び出会う。美奈萌自身も好きだし、美奈萌エンドもかなり好き。こういう少しクールで刺々しいでも少し不器用なキャラが好きなんだと思う。天使を幻想として、またまひるへのイメージとして描くあたりも凄く綺麗でいい。ある意味どのエンドよりもいい終わり方かなとも思ってる。
美奈萌は香澄ルートの終盤ではほとんど出てこない。ひなた以外で唯一、しかもひなたよりも先に天使まひるに出会ったことのあるキャラなんだから出してあげればよかったのに。まあそうするとヒロインが拮抗してややこしいことになっていたかかもしれないけど。バトル的に何かをできたわけでもないだろうし。ただ、香澄ハッピーエンドのあと、美奈萌はどうしたのかなあとも思う。
逆に香澄ルート以外ではまひるの天使化はどうなるんだろう。きっかけが掴めないだけに、いつそうなってもおかしくない気が。美奈萌エンドのあとまひるが天使化すれば、それはそれでハッピーなんだろうか。

桜庭 香澄
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まひるに守られ、まひるを守り、まひるに恋をし、その気持ちを持って戦い、最後に想いを成就させた。正ヒロインだけど男勝りなところがあって、まひるがああいうキャラなので相対的にヒロインの方が逞しいというキャラ。香澄ハッピールートではあまり役には立っていないながらも香澄視点が多くて、主人公的な立ち位置に。いろいろ物議をかもし出すハッピーエンドだけど、自分の解釈はシナリオで書いた通り。ツンツン気味だけど実はまひる大好き。やや自分の意見を押し付け気味。
バッドエンドもかなり好きなんだけどね。こっちの方がまひるへの想いが率直に綴られていて、香澄ルートとして際立っているというか。香澄ハッピールートはなんというか超展開すぎて。二人の男女の物語としては、バッドエンドの方がおもしろいし完成度が高い。

広場 ひなた
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小学4年の頃、天使の森に足を踏み入れてしまい、獰猛な天使に一度殺される。直後に駆けつけた天使まひるに獰猛な天使は追い払われ、まひるはひなたに片羽を与えて生かせる。ひなたは状況的には天使の生殖の苗床と同様になった。一度死んだのもあってか、ひなたの体温は極端に低い。というよりも冬の環境温に等しい。餌を識別する青い霧がひなたにはかからず、ひなたの顔だけはっきり見れたのは人間としての命が尽きているからか、苗床だからか。ひなたは体は小さいのに、小学4年の頃から少しも変わっていないのに、よくご飯を食べる。まひるを守るために、少しでも大きくなるかのように。まひるが天使化してから2日目の朝、ひなたはご飯の量を減らした。「もう必要ないしね」
敵の苗床となった女子生徒が自己防衛反応によってまひるを傷つけようとした時、ひなたは自らの羽を生やし、まひるを守った。記憶を留めているひなたの場合、ある程度自由に羽の出入りをコントロールできるのか。敵との戦いでは、自分を殺した相手だということに気づき、恐怖に体を支配される。それでも香澄の喝によって参戦。天使ほどの力はないが、透たちを援護した。戦いの後、まひると共にか、別々にか、ひなたは街を去っていった。まひるについていくにしろ、失ったにしろ、この街に人間として存在する必要はないのだから。
香澄に似た感情で、それよりも強い気持ちで、まひるを守り続ける。それだけがひなたの存在理由。
ひなたエンドがあってもよかったと思うんだ。

広場 まひる
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年齢不詳。性別なし(外性器は雄)。ここ3、4年以前の記憶はない(はずなんだけど本人は特に気にしていない)。性格は極めて明るい。落ち込む時は一人で落ち込んで、決して他人にその姿を見せない。
このねがぽじという物語はまひるの物語である。悲しみに暮れていたネガティブから人間生活を謳歌したポジティブへ、そしてまた社会から拒絶されるネガティブへ。女から男へ、男から天使へ。守れなくて、守ろうとして、守ることができて。あっちへこっちへと行ったり来たり。戦いへ赴く前に、人間としてまひるが残した最後の言葉。
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幸せを求めることが、何かを守ろうとすることが、どうして許されないんだろう。恐怖や悲しみから生まれ、いずれ滅びゆく運命にある、自然の枠からはみ出してしまった種族。最後に大切な人を守って、かつて愛した人の言葉を思い出して、天使らしからぬ天使はその役目を終えた。
mahiru6.jpg遺影と名高いパッケージ絵。そう言われるとそうとしか見えない。

この物語に希望を残すとするならば、天使だの異能だのと同等の奇跡を振りかざすのならば、どうかまひるに幸せを与えてほしい。
呆れるくらいに広いこの空と引き換えてでも、まひるの幸せには意味がある。

#8. 公式設定資料集

とかそこそこの値段であったから買うよねうん。本屋の肥やしにしておくにはもったいないと思うんだ。全ルートクリアしてから読んで得た情報。
基本的な情報からライターによる突っ込んだキャラの側面やキャラデザのデザインノート、全シナリオの概要、ライターによるタイトルの意味など、割と読み応えがあった。あえてここに書くようなこととしては、香澄ハッピーエンドの解釈。公式的には実際まひるが帰ってきてめでたしというのでいいらしい。
他作品にいるようなヒロインなら死んで終わりというのも美しいかもしれない。それでもこのスタッフがまひるという主人公に望んだものは、とびっきりの笑顔ときっとなんとかなるという楽観的な希望。それの答えとしては、やっぱり生きて帰ってくるという終わり方なんだろう。永遠に近い時間を生きてきたまひる。彼にはこれからも生き続けることを願う。守るべきものをまた見つけたのだから。それがあれば、また空を飛べる。

#9. ファンディスク

とかそこそこの値段であったから買うよねうん。
内容は新シナリオが3つ、麻雀ゲームが1つ、それに一部の原画と壁紙と、あとはActiveの他のゲームの体験版とかボイス集とか。

まずは新シナリオ。
まず基本的にキャラはまひる、ひなた、透、香澄の4人。美奈萌と小鈴はもはやいなかったことにされている。いや少しは出してあげてもいいと思うんだ。
時系列的にはどのルートでもなく、強いて言うならば何も起こらなかった美奈萌・小鈴バッドルートか。ただただ続く日常。
3シナリオそれぞれが独立してると思う。3つ目のシナリオのみ、香澄バッドのif的時間軸。

<一つ屋根の下で>
透が家を追い出されたのを口実にまひる部屋へ泊まりに来る話。風呂や料理や添い寝やソフトなコメディがいろいろ。まひる×ひなた好きとしては祝いたくなるシーンも。
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新規絵はこのシナリオが一番多かったんじゃないだろうか。まったりしててファンディスクらしくて一番楽しめたと思う。あとこのシナリオでまひるにはまったく胸がないわけではないことが判明する。外見もそうだけど、ついてるものがついてるだけで、基本的には中性ということなんだろう。

<やり方を教えて>
溜まって熱が出てきたので香澄に処理してもらう話。変な設定なあたりなんともこの手のシナリオっぽい。特に発展もなくそれだけで終わる話。まあ一つの香澄エンド。

<too late>
すなわち、香澄バッドで不良たちに襲われて、透が来るのが遅すぎた場合。
まひるを助けられなかったことに対する怒りとまひるへの気遣いを天秤にかけ、復讐よりもまひるに優しくすることを選ぶ。そのはずなんだけどむらっときてしまって結局まひるも受け入れてしまう話。つまり透エンド。
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まあこれはこれで。まひるがかわいかったからよしとしよう。かわいさの点ではシナリオ1や2の方が素直によかったような気もするけど。

新シナリオは以上。次は麻雀。これもクリアしないとCG集が埋まらないんだ。

<ねがぽじ雀>
設定、舞台がもはや本編と異なる。仲間内でSF映画を作ったという感じ。要はひなた主人公でゾンビ化したまひるたちと麻雀勝負をしていく話。シナリオクリア後にフリー対戦もできる。麻雀は難易度が可変で、まあ途中からEASYでやったよね。
ma-jan1.jpg
みっつずつを作ってたら勝手にそれらしい牌が転がり込んできてそれっぽい雰囲気になったらリーチしてあとはオートで楽すぎる…。これだから未だに役も覚えられないんだよ。
シナリオはとんでも設定だったけどそれでもまひるはかわいかったからよし。

<座談会:宴の終わりに>
全シナリオをクリアすると現れる隠しシナリオ。まあファンディスクのシナリオをまひるたちが振り返るというもの。ねがぽじを最後まで楽しみ切った人が辿り着ける場所。このファンディスクを総括すると、
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まあそういうことなんだよ。やっぱりまひるが一番!
この会話をもって座談会も終了。スタッフロールが流れて、最後に少し物悲しい演出で終わる。
negapojilast.jpg
4人の後ろ姿が一人ずつ消えて、最後にまひるも消えて…Fin。このCGを持ってCG集も埋まった。完全クリアである。

#10. 最後に

天使を扱ったシナリオって結構ありそうだけど、何気にエロゲ通算8作目にして初めてやった気がする。カタハネは天使を模したシュエスタであって天使ではないし。まあねがぽじもいわゆる天使ではなくて、ただの羽の生えた獰猛な肉食獣なんだけど。
超展開シナリオにしてまひるの物語。まひる中心に見ていくと、どのシナリオにも一貫性はあるような気がする。そうかもしれないけど、それにしても他ルートと香澄ルートとで雰囲気というシナリオの性質が剝離しすぎているというか。
他のヒロインは香澄ルートではほとんど絡みがないし。そうなると他のヒロインは必要だったのかという話になる。でも単一ヒロインのエロゲなんてあるのだろうか。他ヒロインを空気にするくらいならそれでもいいと思うけど、お気に入りの美奈萌がいないのはそれはそれで寂しい。それにまひるのいろんな側面を見るにはやっぱり他ルートも必要なわけで、そうすると他ヒロインをある程度持ち上げつつ、正ヒロインを引き立てるのは難しいことなのかもしれない。別に活躍はしなくてもいいけど、もう少しだけ絡ませてもよかったと思うんだけども。世界ノ全テ同様他ルートから攻略していったけど、これもいきなり香澄ルートクリアしてから他ルートやってたらそのギャップと不完全燃焼感についていけたんだろうか。エロゲってやっぱり真ルートは最後にさせる仕様にすべきだと思うんだ。でも世の中にはせっかちな人たちもいるわけで…。
で、この物語を単一シナリオとみなした場合、これはよくできてると思う。悲劇のヒロインを香澄でなくまひるに置いたのも優秀。キャラデザの人がまひるを一番かわいいキャラにしたというのも納得がいく。とにかくまひるがかわいい。性別?天使にそんなものありません。
まひるがかわいいのは悲劇的設定というよりもむしろ、日常の会話劇が楽しくてかわいかったんだよね。これには香澄ルートよりも小鈴ルートや美奈萌ルートが貢献していた。香澄ルートはどちらかというと鬱々しいし。美奈萌との学校放送を始めとするやりとりは本当におもしろかった。あとひなたの存在も大きい。頭の足りないまひると出来すぎるひなたとの対比が楽しかった。
あと不満点をあげるとするなら、イベントCGが明らかに少ない。というのも特に香澄ルートの終盤なんかは躍動感のある描写が多かったから、絵でもフォローしてくれるともっとのめりこめてよかったと思う。敵天使なんかは結局壁で砕けた姿くらいしか出てこなかったし。立ち絵とかはまあいいから、イベント絵をもっと!という感じ。会話時のウィンドウの顔は表情豊かでいいんだけど。あと音声がちょっと割れてるというか、高周波になるとちょっとノイズがかったような感じになるのはどうかなあと。まひるの声がかわいいだけに少し気になった。
作品を通して完成度が高いとは言いがたいけど、お話としてはよくできてたと思うし、好きな部類。プレイ後に残るのはまひるの笑顔と楽しい会話劇と、少し悲しい運命と、最後に垣間見えた希望。楽しくて、心地よくて、少し切ない感覚。

5/3開始の5/20クリア。ファンディスクが5/26-27でクリア。GW挟んだり全然出来ない日があったりで1日平均2時間くらい。本編だけで合計だいたい30時間程度。細かく言うと、美奈萌ハッピーまではGW使って1週間くらいでこれたんだけど、予想では香澄ハッピーは天使についてちょちょっと触れてあんまり深くはほじらずにさーっと終わるかなーと思ってたらめちゃくちゃ深く掘り込んできたという、それで香澄バッドに2日ほど、香澄ハッピーに1週間くらい費やしてしまった。

ねがぽじ本編のキャプ数が18747枚。ファンディスクのが3673枚。合計22420枚。もう何も気にしない。この中から特定のキャプを数十秒以内に見つけられるんだから慣れって凄い。

次なるエロゲは…。だんだん少なくなってきたよ。
・Routes 事件もの。ぱっと見季節感はない。
・果てしなく青いこの空の下で ちょっと暗そう。季節は春開始。イメージ夏っぽい。ちょうどいいかも。
・最果てのイマ 敵かぁ…。ぱっと見季節感はなさそう。
・デモニオン 自分が持ってる中で唯一の抜きゲ的なイメージ。いやゲーム的におもしろいって聞いて…。季節とか関係なさそう。
・ユーフォリア ダンガンロンパエロゲ化。季節とか関係なさそう。
順当に果てしなく~かな。正直デモニオンとユーフォリアをどのタイミングでやろうか迷う。今までのシナリオ系と違う基準で選んでるし。

コメント

なんていうかあれですよ、そろそろ正統派、というか
素直に売れてるゲームを一度はやってみるべき感だよね。
じゃあ何って言われるとわりと困るところはあるけど。
【2014/06/03 13:27】 URL | まど #-[ 編集]
>マドさん
変化球気味なのばかりやってる自覚はあるけど、自分的には総合的に見てはずれがない感じなので、今はとりあえず残り全部やってみるつもりだよ。
売れてるゲームは調べたらわかるけど、それこそこれっていうのを指定されないと手が出ないかも。
【2014/06/03 18:59】 URL | こぜっと #-[ 編集]

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