レ・ミゼラブログ
エロゲ感想記(休憩中)

謎の彼女X 完結

アフタヌーン2014年11月号、第92話をもって連載完結。
2014年11月21日、最終巻12巻をもって単行本完結。

謎の彼女X(12)<完> (アフタヌーンKC)謎の彼女X(12)<完> (アフタヌーンKC)
(2014/11/21)
植芝 理一



ほとんど漫画を読まなくなった自分が珍しく連載初期から追い続けた漫画、謎の彼女Xについて。
むか~しに一度ここでも少しだけ触れたけど。
最終巻ネタバレあり。
唾液を交換することで相手の思考や記憶、感覚、感情を自分に投影する能力を持つカップル。これは特別な能力なのか、誰にでも備わるものなのか。そんなことに深入りはせず、単純な言葉で説明するならば、それは2人の絆。

結局唾液の謎や卜部の謎などにはほとんど介入せずに物語は終わった。
この物語が描ききったのは、オカルトでもSFでもなく、単なる高校生たちの青春。

連載開始当時、これはソフトに見ても2人はキスをするまでの仲に成長して終了かなと誰もが思ったはず。事実最終巻でもそういう機運が高まっていた。しかし椿が選んだのは、現状維持。
唾液のついた指を舐める日課がキスの日課に取って代わられる。そう言われて椿はひどく寂しくなった。せめて高校生の間はこれまで通りの日課の方がいい。これが本作品の主人公、椿明である。

ここに、この物語は彼らの青春を閉じ込めた。まだ熟す気配もない青い果実とはそういうものではないだろうか。
作者植芝理一のデビュー作、ディスコミュニケーションに「天使が朝来る」という短編がある。自分はこの話が大好きなのだが、この話で説かれているのは異性の意識である。人は誰もが最初は無邪気な子どもだが、ある時が来ると異性を意識し始める。そこにやってくるのが天使である。天使は光線で子どもを撃ち殺し、蘇った子ども(正確には大人;ここで大人になったと判断される)には各性の象徴であるリンガとヨニが頭の上に浮かぶ。これは誰しにも起こることで、これを否定していたゲストヒロインにも最終的に訪れる(正確には復活する)。
椿たちは恋をしているので既に異性として意識し、大人にはなっているので厳密にはこれに当てはまらないが、キスまでを子ども、もしくは青春と定義するなら、似たような構造になる。そして閉じ込められた構造の中で、椿たちは天使に撃ち殺されることなく、無邪気な子どものまま生き続ける。

彼らの関係は、外面的には何も変わっていない。それを終わらせる予感すらさせずに、永遠の高校2年生の物語は幕を閉じた。
すなわち、幕の向こう側ではまだ彼らの青春は続いているのである。永遠の青春。それが見られなくなるのは寂しいが、こういう終わり方にしてくれた作者に感謝しなければならない。
彼らは今も、夢の街で踊り続け、あの夕焼けを見ているのだから。

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