レ・ミゼラブログ
エロゲ感想記(休憩中)

聖地巡礼 種子島編 その2

限られた人生の中でバカをやるなら若い時と年を取った時、どちらがよいか。
答えは決まっている。
1ヶ月先と1年先ならどちらがいいか。時間を置いたところで何かが好転するのか。
それならば。

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まず今回の行為に至った経過を綴ろう。

10.24
10/31-11/2に休暇が取れることが判明する。11/1にロケットの打ち上げがあることは知っていたので、あわよくばという考えがなかったわけではない。しかしここまでぴったり休暇が取れるとは…。運命的なものを感じつつ、しかし慎重に検討。
まず、行って何をするか。根本的な問題だが、これが意外と自問自答した。
自分は単に打ち上げを見に行くわけではない。コスモナウトを見に行くのである。そうした場合、南種子で見上げるのは明らかに趣旨に反している。正解は星原地域から打ち上げの絵を撮る、である。目的ははっきりした。では次に、それが現実的に実現可能なのかどうかの検討である。自分が追い求めているのはあくまでもアニメの絵であり、現実のものではない。新海が描いたあの絵は、実在するのか、あり得ないのか。つまり、あの道から打ち上げを視認することができるのかどうか。
これに関しては、やってみなければわからない、という考えに至った。つまり、仮に見られなかったとしても、それはやはりあの絵はフィクションであったという立証になる。それは決して無駄なことではない。
見えようが見えなかろうが、自分が打ち上げの瞬間にあの場所にいたという事実が、自分の満足度を至高まで高めるはずなのである。それはきっと、南種子で間近で打ち上げを見ている人々のそれを超えているであろう。この瞬間にこの場所にいるためにわざわざ神奈川から来たやつがいる、そんなバカが地球上に1人くらいいてもいいのではないだろうか。いや、新海が南米の離島をモデルにしたアニメを作ってくれなくてよかった…。そしてもし、万が一、あの場所に島民らしくない人がいたら、あなたはキチガイなので友達になりましょう。

これで十分な意義を持って種子島へ再訪することができるようになった。一応、主目的以外の副産物としては、行けなかった郵便受けや旧空港や、風車の見える丘の徹底的な追求ができるといったところ。打ち上げ写真が玉砕しても成果ゼロでは帰らない。

次に、移動手段や宿泊施設の確保が可能かどうか。打ち上げというシーズンだし、難易度はやや高そう。そのへんを調べ始めた時、深夜アニメも終わって寝なければいけない時間になってしまったので、まずは中断。それとともにもう1日考えて、本当にいくかどうか検討してみた。

10.25
1日考えて明らかな否定材料が見つからないということは、行けということである。心は決まった、行くしかない。天気は曇り~晴れ、時間はある。むしろ千載一遇のチャンスである。何が何でもその瞬間その場所に行ってやる。
この日着手したのは、移動手段である。前回の空路が快適だったので、今回も同じルートを探す。
まずここで、全国が注目する規模のお祭りが離島で行われるというシーズンの認識の甘さを思い知らされることになる。
自分が打ち立てた旅行計画は10/31~11/2の2泊3日。10/31はまだよかった。前日入りする人はそれほどいないようで、後述するけど宿泊施設も10/31は空いていた。11/1に帰る人はそうそういない。打ち上げは15~18時ごろで決まった時刻ではない。18時に打ち上げた場合、帰りの飛行機はない。つまり11/1は宿泊せざるを得ない。最短で帰るのは11/2であり、多くの人はその日に帰る。自分もその日に帰る。よって、1週間前に思い立った程度の自分が11/2の種子島→鹿児島の飛行機にありつけるはずもなかった。11/2の鹿児島→羽田は十分に空いていて、これは座席数が多いのと、みんながみんな東京から来たわけではないということ。よって、今回は鹿児島本土からは海路で行くことにした。行きだけ空路にしてもよかったけど、レンタカーの返却を考えると両方海路でいいかなと思い至った。
飛行機と高速船の時間を慎重に調べて、予約する。空路だと6時間ほどで自宅→種子島のホテルへ着くけど、海路も入れると9時間くらいかかってしまう。料金は何千円か安いかな程度。空路があるなら断然空路をオススメする。まあ、一度海路を経験しておくのも悪くはないかもしれない。
これでこの日の準備は終了。自分がしたいことを確保する時間や自宅を出てから空港、空港と港の移動などを考えていると、貴重な準備時間なんてあっという間に過ぎてしまう。残るはレンタカーと宿泊施設である。まあ、移動手段さえ確保すればこのへんはなんとでもなるだろう。そう考えていた自分はやはりシーズンという認識が欠けていたのだと思う。

10.26
すなわち、ホテルはどこもいっぱいでレンタカーもごっそり予約されていた。考えてみれば、ロケットの打ち上げという非日常的な光景を見るために全国から人が集まるのである。それを種子島に何十個程度の宿泊施設で賄わなければならない。レンタカーも、島内の移動はバスもあるけど断然レンタカーの方が便利である。以下同文。こうして今回の旅行を諦めざるを得ない状況にまで追いやられるのであった。
まずホテルは、のほほんとグリーンホテルさかえの205号室空いてますかーと電話しようとしたところ、宿泊期間を言っただけで断られた。ま、まあですよね…。中種子なら南種子から離れているからそうそう混んでないと思っていた自分の認識の甘さ。中種子の他のホテルに手当たり次第に電話をかけるも、すべて打ち上げのためいっぱいで~とのこと。まさかこれほどまでとは…。
しかし、考えてみれば中種子にこだわる必要はない。高速船が着くのは西之表であり、中種子からは離れるけどどうせ移動するのは朝と夜の2回である。さらに、最終日は8時発の高速船であり、レンタカー営業所は8時からしかやってないため、前日に返却する必要がある。ならばむしろ変に中種子のホテルを予約できていた方が、危なかった。
というわけで西之表のホテルを手当たり次第に電話。やはり西之表もほとんどが満室であり、市街地から離れたところなら空いていたけど、これは最終日の朝に港までの移動を考えるとちょっとなーというところ。最後の最後に、港から15分程度の民宿でなんとか予約が取れた。最悪、車中泊も考えていたので喜ばしい限り。シーズンの観光地の諸々の予約は早めにしよう。まあ思い立ったのが1週間前だから無茶苦茶と言えば無茶苦茶。思いつきでロケットなんて見に行くものじゃないな…。

次にレンタカー。実は宿なんかよりも足の方が種子島においては断然重要だったりする。宿は車中泊で嫌だけどなんとかなるとして、足だけはないと移動できない。星原や風車の見える丘を駆け回る自分としては、バスやタクシーは全く現実的ではない。レンタカーしかないのだ。でなければ飛行機キャンセルしてマイカーでフェリーで行くか?さすがにそれは思わなかったけど、それくらい車は重要。これがなかなかなかったのである。何がないって、20時までやっているところが1件しかなかった。11/1に星原で撮影を終えるのが早くても18時くらいとして、西之表で返却するには1時間程度かかる。19時までに閉まられると返却できないのである。しかもどうやら種子島のガソリンスタンドは19時に閉まるらしく、まあ結局19時には西之表に到着していなければならない。その唯一の1件で、唯一空いていた1台が軽自動車エブリイ。頼むぞエブリイ。俺のコスモナウトを感じ取ってくれ。

なんとかレンタカーも予約できて、ようやく移動手段、宿泊施設の確保は完了。何度でも言うけど、シーズン中の観光地を舐めていたわ。これをお任せで解決してくれるなら、旅行代理店にはある程度金額払ってもいいかなと思った。
旅行はいろいろしてきたけど、旅行代理店に頼んだ旅行ってほとんどしたことがないんだよね。いつも自分で足から宿から探して予約してたから、こういうやり方しか知らない。まあ、おかげで今回みたいな難易度高くて変態的な旅行にも対応できていいんだけど…。
そして、こういう苦労を重ねる度に、なんとしても目的を果たすという念が強くなっていった。

10.27-10.30
そんな1人の人間の思いとは裏腹に、天は非情である。
日が近づくに連れ、確からしさを高めていくものがある。天気である。
一週間前の時点では晴れ後曇りだった。翌日は曇りへ。曇りの時点で打ち上げ写真としては結構残念なんだけど、まだ少しの希望はあった。10/29には曇り時々雨に。雨だと…。これでは南種子の上空など見上げられるはずもない。たぶん。10/30には11/1当日の天気は変わらず、10/31の天気も曇り後雨に。しかも降水確率は70%。前日に他の聖地グラフを撮ることもできないのか…。
まあ、前回が雨予報からの天気になったから運が良かったわけで、今回で帳消しと考えられなくもない。しかし、何も打ち上げの日に雨天にしなくてもよかろうに。打ち上げコスモナウト写真とはかようにも難しいものなのか。
この逆境によって、今回が一世一代のチャンスと思ってたけど、やってやれないことはないと思うようになってきた。むしろ今回は準備段階から後遅れすぎて、ほぼ最低限の条件と言える。ここからはもう上がるしかない。来年以降もチャンスを掴んでいこうと思う。来年以降もコスモナウト情熱が続いていればだけど。この9~10月はやっぱり異常だったと思う。

出発前日である10/30の日曜日は荷物類の準備に当てた。前回とほぼ変わらない装備の想定だったので、特に買い出しなどの必要はなしと判断。この1ヶ月で気温が大きく下がったから上着などのマイナーチェンジはあるものの。
今回大きく変更した点としては、SX50をやめて70-300mm F4-5.6 Lを導入したこと。一般的にはマイナーチェンジの範疇かもしれない。画質、表現力>利便性ということで選んだ。SX50は本当に軽いしややカサはあるけど、50倍ズームはやっぱり便利。それでもこのカメラだと前と同じものしか撮れないし、せっかく2回目なんだからフルサイズの望遠も持っていこうと。望遠の機会が減ったら次回以降はSX50系に戻せばいいだけだし。基本的には試行錯誤である。

荷物自体は1時間程度でまとまった。今日こそは出発前日だけど3時間程度は寝られる…と思ったけどあるものが目に入ってきた。棚に並べた新海アイテムの中にある、秒速漫画である。あ…再訪するまでに読もうと思ってたんだった…。時は2時。出発まであと4時間。やるしかないか…やるしかないよな…。前回と同じく、花苗関連の2編のみ読む。前回は流し読みだったけど、今回はじっくりと。時間がないけどじっくりと。今回の読みで貴樹の花苗への物凄いプレッシャーの視線を知る。アニメは本当に優しいだけに見えるけど、漫画版は獣を中に潜めてるぞこれ。そんな衝撃もありつつ、読み終わると4時ごろ。やっぱり花苗主人公だわこの漫画は全体を通して。明日からの打ち上げコスモナウトへのテンションを上げつつ、1時間弱かなー寝られるのは。

(ここまでは出発前に書いた。以降は帰宅後に書いたものである。)

聖地種子島巡礼 featuring ひまわり9号打ち上げ -秒速5センチメートル-

10.31
4:50起床。我ながら聖地巡礼のプロである。ここまで苦労して組んだ日程を、たかだか寝坊ごときでふいにするわけにはいかない。約束の時間、約束の場所が待っているのだ。
朝の時点での天気をおっかなびっくり見る。10/31は変わらず曇り後雨。11/1は…雨のち晴れ!!!雨雲ががんばって早めたのか、11/1の6時までに雨は降り終わる予報。来たんじゃないのかこれは。テンションを上げつつ羽田へ。
羽田→鹿児島は空路で。鹿児島空港からはバスで鹿児島中央駅へ。そこから港まで歩いていけないこともないけど、体力温存などを考えてタクシーで。港では1時間ほど待つことになるので、外で桜島を見たり、中で早めの昼食を食べたりして過ごす。
10/31は予報通り曇り~雨。この時点でも鹿児島市内は小雨が降っていて、まあ今日は大目に見よう。明日はなんせ晴れだからな…10/31が11/1の分をかぶって降っていてくれるなら、どんどん降ってくれ、降り終わってくれ。

鹿児島→種子島へは高速船で。
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海路で約束の地を望む。空はどんよりと重たい。頼む明日は晴れてくれ。

そして上陸。ロボノ前面に出してきてるなあ。
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港ですぐにレンタカー業者と落ち合う。レンタカーの説明をされつつ、車へ。途中で11/1は南種子→西之表への車で渋滞ができそうですかみたいなノリで質問しようとする。
「明日は打ち上げですよね」
「打ち上げは延期になったんですよー」
は?

は?

どうやらこの情報は10/30の時点で公表されていたらしい。10/30における天気予報で悪天候が予想されるため、11/2へ延期すると。情弱すぎるだろ俺…。まあだからと言って予定変更ということにはならなかったと思うけど。11/2に向けてなんらかのアクションは起こしていたかもしれない。
調べてわかったけど、打ち上げ2日前である10/30に延期を決めたのは、それはそれで英断だったらしい。当日延期なんかになると、3日後になってしまうとか。なるべく延期期間を長くしたくないなら、10/30時点での延期決定は、みんなにとって苦渋ではあるがいい判断だったんだろう。
しかし、自分はそんなことも知らない全くの素人であり情弱である。まず今回の旅の目的は果たせないという通告を突きつけられ、その後のレンタカーの説明は右から左へ。鍵が壊れてて修理したんだけどエンジンかからなかったら鍵をいったん閉めてねーとかいう意味不明の不具合の説明をスルーしかけて、はっと気づいてなんとか着いていく。ちなみに鍵は閉めないとエンジンがかからない不具合仕様だった。
レンタカーをゲットしたあと、港の休憩所へ行き、今後の方針を考える。
情報を整理しなければならない。打ち上げは11/2の同時間帯15:20~16:18の間。自分の復路の予定は11/2の8時の高速船→空路という流れ。現在の予定では不可能である。
打ち上げにしがみつくなら、復路の変更である。試しにスマホで11/2の空路の検索を。空席なし。やはり現実は厳しい。海路はどうか。最終便が16:45であり、16:30に港に着くとして、星原から港へは30分はかかるとすると、16時に出発しなくてはならない。
ここで、打ち上げ予定時刻をどう解釈するか。3時間の幅は何を意味するのか。ここでもっと突っ込んで調べればよかったのかもしれない。それにしても3時間の幅の中で前半1/3を消化しないまま去らなければならないのは分が悪すぎる。精神的ダメージを考慮すると、海路で帰るのは厳しすぎる。
さらに、そもそも足がない。レンタカーは11/1で返さなければならない。いろいろ考えて、無理しかない。非常に残念だが、今回の旅の目的は諦めざるを得ない。いいんだ、ここに再訪しただけで。自分はまだ他に行く宛があるけど、打ち上げのみを目的にして来た人はどうするんだ。そう考えながら、半ば魂が抜けた状態で10/31の聖地巡礼へ向かった。

聖地の中でも最も西之表に近い星原。皮肉にもこの場所で打ち上げを見ることを望んで止まないここが最初の巡礼ポイントとなった。
日中の、貴樹と花苗の歩く道。またはコスモナウト冒頭の花苗と姉の通学、通勤路。
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雨上がりでやや路面が濡れているのと、曇天のせいで色が硬め。この朝のカットとあのカットが同じ場所とは気づかなかったなあ。ただの道なのにいろんな表情を見せるのは、この風景がそうさせるのか、新海の腕か。
新海絵は割りとローアングルで撮っていることが多いけど、この構図に関してはどちらかというとハイアングルで撮っている。そのへんは、ここは何度も再訪しているのでまた後で。

打ち上げシーンの予定だった場所。
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もう写真タイトルが悲しい。撮りたかったよ本当に。

もしかしたらもう星原に来ることはないかもしれない、そう思いながら次の聖地へ。風車の見える丘探索である。
前回は物見台まで辿り着いた。しかし、建物の角度が微妙にズレていることから、物見台から見た場所ではない可能性が示唆された。時間もあるのだから、ここをもう少し掘り下げてもいいかもしれない。いや、ここを聖地ナンバーワンに選んだ自分としては、掘り下げざるを得ない。

物見台の道からもう少し左へ進んでみた。
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手前の平べったい建物はもはやかぶらなくなってしまった。やはり、かなり微妙な角度の違いにすぎない。物見台の左にはゲートボール場のベンチのある場所があってそこから見えなくもないし、角度的にはぴったりだけど、敢えてここを選ぶ理由はない。
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70-300mmで。
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やっぱり豆センサーネオ一眼とフルサイズ望遠は違うなあと。はっきりとわかることは、手前の建物は牛舎であること。あとでわかることだけど、風車から左の草原の坂は、駐車場から陸上競技場にかけてのただの草地である。

ちなみに、物見台の下から見た、前回2日目に最初に訪れた丘候補。
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中央の林からひょっこり出てきて撮った。もう少しこっちに来とけよというね。この時は数十歩の差がある程度のズレを作り出すとは思ってなかった。
この写真からはもう一つ、いやここも行っとけよという指摘でもできるけど、それはまたあとで。

物見台から少し離れる。ここから左へ行きすぎるとかなりズレてしまう。もう少し当たりを探索してみる。角度としては物見台からそれほど離れず、しかし違う場所。物見台から後方には見晴らしのいい所はないから、風車側へ近づく。やがて車を走らせていると、見晴らしのいい場所に行き当たった。
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む…?建物の角度は良し。視点としてもモデルよりやや低いけど、かなり近いはずである。正面が土だらけの畑というのが絵的にやや惜しい印象。
もう少し周りを探索する。後方には…。
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畑へと続く小高い丘がある。さらにその奥には林があり、その奥に物見台の屋根が見えている。
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つまりこの林は、物見台からの写真で手前に見えた、やや邪魔なあの木々である。つまりここは物見台の直下のやや左であり、求めていた角度が得られる場所である。
これはついに来たか。というかここでなければ他に候補はない。奥の丘へと行く。
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そこからの眺め。
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ここだ。
高さ、角度もぴったり。アニメ絵にある木もやや大きいけどある。手前の電柱と電線がちょっと残念だけど、この際見えない。ここである。こここそが聖地風車の見える丘である。

打ち上げを撮影することは叶わなくなったけど、前回残した最大の課題を初日にしてクリアできて満足度は高い。ちょうど日没時で、本当に曇っているのが悔やまれる。前回の写真を見返すとめちゃくちゃ空が綺麗で、前回は本当に天候に恵まれていたんだなあと。めちゃくちゃ暑かったけどな。今回は2枚でもやや肌寒い感じ。

ちなみに今回はジャケットスタイルという謎に畏まった服装で全行程を行った。まず、今回も学校見学に行くにあたって、平日の見学であり生徒も普通にいるため、なるべく怪しまれないような服装を心がけた。ダラダラのシャツのおっさんが徘徊するより、身なりだけでもピシッとしたジャケットのおじさんが徘徊する方がまだ印象がいいだろうという発想。これがなかなか自分としても、周囲への気遣いとしても悪くなく、今後の聖地巡礼の1つの方針となるかもしれない。

予定では夕暮れの学校を撮影するには10/31しか選択肢がなかった。しかもネットの情報によると学校を見学できるのは16時までということで、冬至でない限り16時に夕暮れというのは難しいので、いずれにせよ厳しい条件になるとは思っていたけど、それでももう一度学校を撮影する価値はあるはずということで、港に到着したら即向かう予定だった。しかし、延期によって情報を集めて考えている間に時間は過ぎ、そもそも11/1の夕方は打ち上げ撮影に使う予定だったから、その時間帯に学校撮影を持ってこればいいやという発想になり、10/31の学校撮影は中止して丘探索に使うことになった。

次に、課題のうちの1つ、アイショップ再訪を天候に左右されない課題として選んだ。
前回残した課題を中心に撮影をこなしていった。何かの仕事かな?

①アイショップ石堂店の外観(真横など)。
まずはアイショップ全体像、再撮影。
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路面が濡れている分、店の光が地面に反射しているのが再現できたけど、全体的な完成度は前回の方が高い気がする。

真横から。
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シンプルな構図だけに再現性が高い。壁が劣化してたりセイカアイスクリームのベンチが1個なくなってたりするのは経年のため仕方がない。

窓枠から溢れる光。
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一般的な背丈よりハイアングルじゃないとこの構図は得られない。ハイアングルにした理由としては、ポスターなんだろうなあ。高めの三脚を使うか、腕いっぱいに伸ばしてブラインドで撮るかしないとこれは無理。

看板、再撮影。
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前回は狙わず偶然撮れた写真をあげたけど、今回は狙ってみた。このモデルの最大の問題点は、上の看板の位置がアニメと現実とで違うこと。上の全体像を見るとわかると思う。この微妙な違いは新海のなんらかの意図なんだろう。おかげで同じ石堂店の文字を左にもってくる構図だと、上の看板が見えなくなってしまう。この構図で撮ったのは苦肉の策だったと言える。

貴樹の服を掴む花苗。
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しかしここで新海絵の矛盾が指摘できる。つまり石堂店の文字の位置である。上の全体像を見るに、石堂店の文字の位置は現実とアニメとで変わらないはずである。花苗と貴樹は店を出て、ベンチ方向へ行き、花苗は貴樹の服を掴む。店の入口より自販機側にある石堂店の文字がそのシーンで見えるはずはないのである。よってここでは文字はないのが本来は正解である。電線の角度もそれを裏付けるように一致する。しかし、もちろん新海は間違えたわけではない。あえて石堂店の文字を入れたと考えるのが自然である。その意図まではわからないけど、個人的な思い入れだろうか。しかしあるとないとでは、何かが決定的に違うのは感じることができる。

②アイショップ石堂店内部の俯瞰図。
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これもかなりハイアングルからの撮影である。三脚というか脚立が必要なレベル。自分は腕いっぱいに伸ばして撮ったけど、このへんが限界。高さは足りないけど、全体的に悪くない構図だと思う。このコリッとした色味はLightRoomを用いてもなかなか出せなかった。そりゃまあ絵だからな…。
時計の時刻まではさすがに気にしていられなかった。何気に劇中打ち上げ日の時は18時7分ごろの夕方なんだけど、ちょっと近い。雨だったのと半月ずれているのとで外の光なんてほぼゼロだったから、夕方の雰囲気より夜の雰囲気を優先してこっちのアニメ絵をモデルとして選んだけど。

入り口付近からレジを俯瞰。
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手前のエビ菓子を被らせる丁寧さがこの仕事には必要である。ちなみにこのエビ菓子10年ここに君臨し続けてるんだなあ。
レジにはたいていおばあちゃんがいて、何気に写真の右端に写っていたりする。巡礼者に物凄く優しい人で、自分が何十枚と写真を撮ってもさもそれが自然であるかのように見過ごしてくれる寛大な人だった。ちなみに娘さんは府中の病院で看護師をしているらしい。
看護師…東京に出てきた…。というところで漫画版秒速を読んでいるとピンと来ないわけでもない。そういう素敵な巡り合わせを想像するのも悪くないだろう。

乳製品棚の再撮影。
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もうこのアニメ絵の通りに陳列しなおそうかと思ったくらい。せめてもの抵抗でヨーグルッペだけ下の棚から上へ持ってきた。もちろんその後レジで回収した。

店内、貴樹の視界。
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まあ実際貴樹がこの時花苗を見ていた可能性は低く、花苗の視線から考えても貴樹より数センチ後方からの客観的構図と捉えたほうがいいかもしれない。

店内、花苗の視界。
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これはどこからどう撮ればアニメ絵通りの構図、配置になるのかわからない。もっと後ろからやや望遠で撮ったのかな。

③アイショップ石堂店の壁。
前回気づかなかった壁のキャプを接近して撮影。
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一部個人情報があるので雑に修正。
基本的にアイショップのキャプが押さえられているけど、右2枚のチョイスの意図は不明。

④アイショップ石堂店の壁から見た棚。
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前回よりやや右から撮影。こんな微調整のためにも再訪したのである。
それでもアニメ絵の方が広角で、超広角レンズでも使ったんだろうか、結構壁ギリギリから撮ったんだけどなあ。

⑤デーリィコーヒー×2。
ついでにヨーグルッペも再撮影。
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品物を買って店から出てくる頃には雨脚が強くなってて、このへんの撮影は困難を極めた。そして雨で光が分散されて、のぺっとした光になってしまった。これなら前回の方が店からの光を表現できててよかったなあと。

デーリィコーヒー×2。
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できれば夕方に撮りたかったなあと。何度も言うけど夕方に撮るべきものが多すぎるんだよコスモナウトは。大雨の中、構図としてはがんばった方だと思う。雨まじりのデーリィコーヒーはこのあと宿でおいしくいただきました。それにしてもアニメ絵を見ると、夏の終わりかけの季節の夕方の空気感の出し方が本当にうまいなあと思う。ハイライトは暖色で、シャドウは寒色で。写真だとなかなかうまく表現できない。

アイショップ1日目はこれで終了。
あと雨の日にできることと言えば、コスモナウトで唯一雨降りのシーンである、ロケットの部品を運んだあとのシーン。
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他の一連のカットもそうだけど、このへんはどこなんだろう。信号は少ないから割りと簡単に割り出せそうだけど、そういう情報はないし、次に探すとしたらこれくらいかなーと。宇宙センターの案内標識は心当たりのあるところがあったけど、標識が明らかに違うため却下。難しいなあ。

暗くなったのと寒かったので、初日の撮影はこれで終了。晴れてたら夜の丘とか夜の星原とか星景とか撮れてたけど、今回は天候には恵まれず。しかもレンタカーの予定は明日19時までなので、夕暮れはともかく夜景はほぼ撮れないと思っていい。やっぱり時間帯、場所、天候のすべてを網羅しようとするなら、2、、3日では足りないなあ。
明日、もし早起きできれば夜明け前に出かけて夜景と朝焼けを連続して撮影するのもありかもしれない。日の出が6:30頃だから5時くらいじゃないと夜景は撮れないけど。

20時ごろに西之表の民宿に到着。想像よりかなりボロい民宿で、学生の合宿所という印象に近い。宿のおじさんはかなりいい人だった。風呂はシャワーの出がかなりよかったのが高ポイント。シャワーがちょろちょろだと結構テンション下がるよね。トイレは今時珍しい和式。和式スタイルってなんか背徳的だよね。あれを考えた日本人は選ばれた民族なんだろうか。

アイショップで買った弁当を食べて、布団でゴロゴロしててスマホを見ていたら10時くらいには就寝していた。前日寝てないのと、旅と巡礼の疲れと、やっぱり打ち上げを諦めざるを得ない精神的ダメージがかなりあったのか、思ったよりもたなかった。でもこれで朝は早く起きられるかもしれない…。

11.1
朝6時すぎ起床。空はちょうど朝焼けである。中種子なら急げば朝焼け撮影もできたんだけど、西之表では聖地の朝焼けは厳しい。そもそも夜景とか言ってたのはなんだったのか。
それでも朝の丘。
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花苗が波に乗れた日の朝、丘で何かを感じる、あのイメージ。

さて、今日はどうしよう。予定では15時から星原に居座る予定だったけど、その時間帯がフリーになってしまったので学校、丘、星原、または海の撮影に使うか…。そして今日はこんなに晴れなのに、一度延期した予定は元に戻ったりはしないんだろうなあ。この晴天の中打ち上げスルーするってもったいなさすぎる。まあ言っても仕方がない。

とりあえず、前回残した課題を消化していくことにする。
前回唯一行くことすらできなかった、空港近くの郵便箱。
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これは夕方の撮影。朝撮ってみたものの、アニメ絵と光が逆で、どうせ時間もあるし昼過ぎに撮ってみようと。すると少し日が傾きすぎたようで、まあ仕方がない。構図的には前回今回を通じてトップレベルの一致感。
どうでもいいけど新海はなんでここを使ったんだろう。こんなところまでロケに来るのも凄いけど、あえてEDに使ったのもなんでだろうと。風情はあるし気に入ってたんだろうなあ。

空港から星原へは意外に近い。実は急げば6分くらいで行くことができる。ということで朝の星原へ。
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構図的には再現性高い。細かい点は新海によって変えられている。何気に道がずっと伸びてるけど、実際はコスモナウトカットのカーブのため、もっと曲がっている。
ここへ来る道中、思っていた。今回の打ち上げ撮影断念についてである。例え今回を逃したとしても、チャンスはまだある。なんなら12月に早速ある。ただしこの日は休みは取れなさそう。そもそも打ち上げは平日週末関係ないので、今後やるとすれば夏休みを利用するしかない。それが発表されてから間に合うものなのかどうか、不透明である。
そもそも調べていると、種子島で打ち上げを見るのはかなり難易度が高いらしい。勢いでなんとか来てみたけど、まあ苦労して取ったっていうのはあるけど割りと幸運なところもあったんだろう。そもそもこの打ち上げ日に休暇を取ることができたのが幸運だった。普通はJAXAからの発表を受けてすぐに取るか、いろいろ工夫して事前に情報をキャッチしたりして諸々の予約を取るらしい。1週間前なんていうのは打ち上げ観光の冒涜行為とも言えるだろう。さらに、発表日だけ押さえて延期の可能性を全く考えないという素人丸出しの考え方である。天候不良による延期はかなりよくあるらしい。今回はまだ1日延期でよかったけど、なんとしても見たいなら1週間くらいは押さえておくべきなんだろう。最低でも11/3までの4日間は押さえたかった。11/3は仕事があるから無理だったけど、そうだとしても考えが甘すぎた。
今後、種子島へ来ること、また打ち上げを見に来ることを考えると、そのビジョンが描けずに不安になった。今こうしてここにいるのに、不透明すぎる未来が焦燥感を駆り立てた。ここにいるだけでも幸運なのに、その先にある最高のチャンスを逃して帰ってもいいのだろうか。欲張りなのかもしれないけど、そのために来たのである。少しくらいもがいてもいいのではないのだろうか。

星原へ到着し、上の写真を取る前に車の中で作業に入る。スマホとガラケーと紙とペン。スマホで情報収集しつつ、紙に書いていた当初の予定を確認し、ペンで紙に考えを整理したりメモったりして、そして携帯で電話する。予定変更やキャンセルの旨は電話じゃないと通じるかどうか不安というのがある。腹をくくって周囲のすべてを巻き込んでいくことにする。すべては打ち上げ撮影のために。

①案:11/3まで滞在延長
11/2の打ち上げは最大延長して18:18。空路はもうないし、高速船も前述の通り16:25しか最終便がない。それなら11/3の朝に帰ればいい。まずは仕事の方である。同僚に勤務を変わってもらえるかLINEで聞くと同時に、高速船の手配を。ネットでの予約は4日前までしかできないらしく、電話をする。しかし、11/3は夕方の便まで満席らしいとのこと。みんな考えること同じだ!夕方からは夜勤があるし、これは交代できないことはシフト表を見ればわかる。つまり①案は早くも廃案である。LINEの件は急遽キャンセルの旨を伝えた。

②案:11/2の17:15発の飛行機
万策尽きたかと思い、ふと思う。みんな考えることが同じなら、想像はしやすいはずである。例えば、11/2に空路で帰ろうとしていた人たちは、打ち上げが11/2に延期になったらどうするだろう。昨日アイショップのおばあちゃんが、東京から来た人がさっきいて、打ち上げが延期になったから仕事をもう1日休むと言っていたよと教えてくれた。そう、仕事が休める人は普通休む。延期になったからといってみすみすチャンスを逃す輩は少ないはず。そのために予定変更をするはず。つまり高速船がそうだったように、11/3は混んで、逆に11/2は空きが出るはずである。早速スマホで調べたところ、11/2の17:15便が1席空いているではないか。来た、と思うと同時に他に問題はないか考える。一番の問題はレンタカーである。種子島、しかも星原なんていう僻地ではレンタカーがないと行くことは不可能である。宿はこの際どうでもいい。なければ車中泊も厭わない、そういう段階に今はいる。まずは移動手段の確保である。飛行機の予約は一旦置いて、レンタカーの延長ができるか電話をする。最善は、この時点で飛行機も押さえておくべきだったのかもしれない。余計にキャンセル料がかかるとしても、可能性を捨てるか拾うか、そういうレベルの話なのだ。
レンタカーは元々11/2以降は空きがないことになっていた。ダメ元で電話したところ、打ち上げ延期の影響でいくつか動きが出ていて、確認をするから少し時間をくれとのこと。可能性が0%から5%くらいには上がってきた。レンタカーを確保でき次第、飛行機も取る。その時点で飛行機が再び満席になっていたら、諦める…しかしそれでいいのか。ここまでやって、そんな中途半端な終わり方でいいのか。この時の自分はレンタカー屋の連絡を星原で待つことしかできなかった。11/1は晴れ時々曇りで、車の中は暑い。窓を開けるといい感じに10月終わりの種子島の風が吹き込んでくる。いろいろ調べたりしていると、15分後くらいにレンタカー屋から連絡が来た。都合は付きそうで、今の車をそのまま使えるということ、また空港乗り捨てが可能だということ。よし!!これで可能性はグンと上がった。レンタカー延長を決定して、次はJALへ電話。担当者へ11/2の昼に帰る予定を、種子島から空路で17:15に帰るように変更したい旨を伝える。しかし、17:15の便は満席になっていると伝えられ、再度確認する。確かに満席になっている…。レンタカーを待っている間に取られてしまったようだ。この時点で再び可能性はゼロになった。これなら多少料金がかさんでも、先に飛行機を押さえていたほうがよかったかもしれない。ここまで来てケチっている状況ではないんだよ。そんな後悔をしつつ、まずは白紙に戻った状況を整理するため、一旦外へ出て、種子島の空気吸った。

まずは空席が再び出るまで待つことにした。もし飛行機がなければ…。高速船しかもうない。

③案:11/2の16:45発の高速船
まだ電話はしてないけど、なんとなくこの便は空いているだろうという感覚はあった。だからまずはこの案で打ち上げを見られるかどうかの検討に入るべきだと思った。すなわち、初日はそこまで考えが及ばなかった、打ち上げ予定時刻の3時間の幅の解釈である。調べていると、通常打ち上げ時刻はワンポイントであり、あまり幅は持たせていない。幅があるとしても1時間程度である。それならば、もしかしたら15:20に上がる可能性が高いと考えていいのかもしれない。その正解にたどり着くのに最も正確で早く、信頼した情報を得られるのはJAXAしかないだろう。よってJAXAへ電凸することにした。もはやなりふり構っていられない。利用できるものは利用する。種子島宇宙センターによると、特にトラブルがなければ15:20に打ち上がると考えていいということだった。やはり、そうなのだ。それならば③案も可能性として現実味を帯びてくる。問題点があるとすれば、自分が理想とする打ち上げシーンは夕暮れなんだけど、これはこの時期では17時を過ぎなければ難しい。これに関しては②案でも不可能なので、この際打ち上げはなるべく15:20にやってほしいという気持ちで作業を進めていく。
これで②案が無理でも、③案でなんとかなる可能性が出てきた。もしかしたら意外と③案でも打ち上げが見られる可能性はかなり高いかもしれない。

そう考えると気持ちがいくらか楽になり、外でゆっくりと飛行機の空席を待つことにした。やはり情報は武器である。

コスモナウト。
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なるべくそれっぽい草を探して、地面に頭こすりつけながら撮影。ほんとにこの撮影は苦労する。
前回は夕暮れだったけど、今回は午前中に撮れて、結構アニメ絵にイメージは近いと思う。左の電柱がいらないのと、溝が圧倒的にいらないのが残念だけど仕方がない。

本当は今日ここで打ち上げを見る予定だった場所。
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実際にはこんなに開けてないし、そのわりには目の前に草があったりしていろいろ変な絵である。たぶん9割方この道でいいと思うけど、これをモデルに新海の想像がかなり及んでいると考えられる。
明日、ここで見てやるんだ。なんとしても。

風にそよぐ星原のサトウキビ。
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サトウキビなんてあちこちにあるけど、一応写真、アニメ絵共に星原産。

コスモナウトの電柱を逆側から望む。
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角度的には悪くないかと思う。花はたまたまあった。こういうどうでもいい写真でも意味を持ってくるのが聖地。

再び貴樹と花苗の歩く道を撮影したのが11:13、その後車に戻りながらJALをチェック。②案の便が1席空いている!!車に戻り、すぐに携帯を手に取ったのが11:15だった。
結果は無事成功。②案が通ったのである。心でガッツポーズを取りながら、詳細をメモっていく。予約完了後、改めて予定を確認。不備はない。これで確率は飛躍的に上がった。ゼロだった確率が70%くらいにまでなったのだ。やってみるものである。足掻いて足掻いて、なんとか掴み取ったチケットである。なんとしても明日は打ち上げを見る。

あとは予定変更に伴う諸々の処理である。まずは高速船のキャンセル。30%のキャンセル料はかかるけど残り70%は港までチケットを出せば返してくれるということで西之表へ行く用事ができた。あとレンタカーも延長料金を西之表へ払いに行くことに。宿は変わらず11/2の朝出発の予定。飛行機、船、車、宿のすべてを押さえて、予定変更完了である。旅行をしながらここまで予定を変えたのは初めて。正直もうあんまりこういう事態になってほしくはないけど、いざとなればこういうこともできるのは今後のプラスになったかなあと。落胆と喜びの連続で、まあ楽しかったし。

ここまで来て思うのは、やはり来てよかったということである。例えこのまま見られずに終わるとしても、来ないよりはマシである。

あと自分は携帯電話とスマホを分離させてるわけだけど、スマホで情報を確認しながら電話できるから、それも功を奏したのかなあと。まあスマホ単体でもできなくはないけど。ほら、バッテリーの問題とかもあるし。

希望を胸に、もう後悔することはないだろう。それなれば、後は徹底的に巡礼するだけである。再び丘へ。
昼の丘。
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だんだんなりふり構わず色つけるようになってきたなあ…。まあいいか。

草を前ボケに風車を望む。
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実際草が茂っていたけど、まあ雰囲気だけ。

丘周辺のモデルも探すことに。
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これは実際の丘への坂道の隣の坂道。実際の方は壁が白いコンクリートだからアニメ絵のような雰囲気はない。
その他、花苗が夕方に初めて丘を訪れる際の木の柵とか探したけどなかった。というかこのへんは道路工事中だったからもしかしたらなくなっているのかもしれない。

次に向かったのは、課題の中でも微妙に辿り着けなかった旧種子島空港。
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入り口は閉鎖されていたので、ここからしか撮れない。まあ、このへんが見れただけでもいいか。
既に廃墟となっていて、これはこれで趣がある。
下のカットの方は、あるべき建物がなかったり、ないべき建物があったりといろいろ改変されている。角度的な問題もあるんだろうけど、新海が背景をモデルそのままではなく、細かいこだわりをもって描いているのが感じられる。

昼は前回と同じくステッピンライオンで食べようとしたけど、定休日だったらしく断念。このまま西之表へ向かった。前述した高速船とレンタカーの手続きのためである。ついでに昼食も西之表で。レンタカー屋の正面にあるラーメン屋で済ませる。店主から声をかけられ、打ち上げを見に来たのかと。どうやら今回はただの気象衛星ではないらしい。いつもよりも自衛隊が来ていて明らかに警備が厳重であることから、なんらかの監視衛生ではないかと。本当かどうか知らないけど、っていうことをラーメン屋の店主から聞いたっていう一言だけで信憑性が2%くらいに感じるのは何故だろう。

次に再び郵便箱へ。
南中後の写真は先に挙げたので割愛。

時刻は15:30を回り、いよいよ学校へ。16時までなことを覚悟し、見学申し込みついでに恐る恐る16時までかどうか聞いてみる。
「事務が開いている時間ならいつでもいいですよ。18時くらいか、もう少し後でもいるかもしれません」
自由すぎるだろ。
神かこの高校は…。ウェルカムすぎるにも程がある。これまで事件とかなかったんだろうか。
さすがに15:30から18時までいるには不審すぎるので、一旦出たりまた入ったりした。

まずは学校でそのまま撮影。前回と違って平日ということもあり、校内には多くの生徒がいる。6時間目が終わった頃合いなのか、帰宅のため単車置き場へ向かう生徒も多い。不審者の雰囲気丸出しなのはまずいので、今回の巡礼スタイルであるジャケットがこのへんで効いてくるはずである。ジャケットスタイルでカメラだと、何かの取材かな?と勘違いしてくれるかもしれない。そんなことを思いつつ、なるべく生徒の目には入らないよう行動していった。生徒たちは普通にすれ違ったら挨拶をしてくれて、なんかもう本当にいい子たちだよありがとうすんません。

昼下がりの単車置き場その1。
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これ、前回は朝の単車置き場として撮ったしアニメ絵も朝のはずなんだけど、影の方向からすると実は下校時なんだよね。まあこういうのは実際に来ないとわかりようがないからいいんだけど。

昼下がりの単車置き場その2。
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前回の課題を遂行。微妙な角度の甘さはあるけど、この時間帯は下校する生徒が多くて、生徒のいないタイミングを見て迅速に撮影する必要があったので大目に見て欲しい。
これも下校時の影である。コントラストが微妙に薄いのは、実はその1より1時間後の写真で太陽が雲に隠れたから。その1のあたりは本当に生徒が多くて、いくらか少なくなった頃に再撮影したということ。日没の時間帯だったので、それもあって時間が十分に割けなかったという理由でも、微妙な角度の甘さが出てしまった。

校庭の木陰から弓道場を望む。
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場所的には2枚目だけど、ここには木なんてない。そこから後ろに下がると植え込みを挟んで1本の木があることはある。形が結構違うからモチーフとして選ばれたとは考えにくい。シチュエーション的には貴樹と会うタイミングを待ち構える構図だから、弓道場前に木が欲しかったというところ。2枚目は植え込みもあってアニメ絵のような構図はほぼ不可能で、これでも植え込みギリギリで撮った。このへんはかなり新海の想像が及んでいるところと言える。

校舎を背景に、花苗に焦点を。
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ということをやってみた。これはちゃんと朝の光の向きを忠実に再現しているようで、順光と逆光で逆になってしまった。まあ実際は舞台のシチュエーションに忠実かどうかは二の次で、作品の演出上そうしてるだけなんだろうけどね。

日中の撮影はだいたい回収できたので、このへんで一旦切り上げてアイショップへ。暗くなりきる前の、まだ強めの西日を必要とする撮影があった。

アイショップ石堂店と県道75号線。
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薄曇りだったため強い陰影は得られなかったのが惜しい。今回夕暮れの光を求めていてわかったけど、地上に近づくほど雲の密度は高くなるから、西日の直射って割りとレアなんだよね。と言っても日々の暮らしで西日を見ることは多いから、この光が種子島で見られてたらなあって思うことが多い。

西日を受けるアイショップを横から。
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いくらか雲が晴れて西日の陰影が強くなってくれたけど、このへんが限界。この時間帯だとまだ店内の明かりはついてないのか、それで結構雰囲気が変わってくる。

アイショップと横道。
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これは時間帯的にもっと日が沈んでからだけど、一応。前回の写真の方が雰囲気は近い。
ちなみにこの先にあの丘がある。

アイショップ前、足元。
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まずこの側溝のカーブ具合がアニメ絵と違うため角度に苦慮した。その他だいたいこのへんが限界。

花苗に服を掴まれる貴樹。
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1日目の写真と対になるカットである。漫画版では貴樹の凄い一面が描かれているシーンでもある。

西日を受けるアイショップから出てくる貴樹と花苗。
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再び陰影が弱くなってきた。

日ももうじき沈む。アイショップでの西日撮影はこのへんで切り上げて、学校へ戻る。

夕暮れの体育館付近その1。
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前回の課題には挙げなかったけど、夕暮れの撮影として一度挑戦してみたかった校内夕景。しかしやや曇りのため鮮やかな夕焼けの光は得られず、結局LightRoomで色付けすることに。今度だ今度。
これは前回の写真と比較してもよく撮れてるというかよくレタッチできてるというか。座り込んでいる少年はどういう状況なんだろう。やたら写真にドラマとして演出してくれている。

夕暮れの体育館付近その2。前回とナンバリングが違うけど気にしない。
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本当にどうしたというのだ。
前回より夕焼けが窓に映って、いくらか夕景が演出されている。それでもかなりオレンジ色にレタッチしないといけなかった。

夕暮れの体育館付近その3。
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これはほぼ前回と変わらず。車がない分物足りなけど状況はわかりやすくなった。

夕暮れの単車置き場その1。
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これはやっぱり構図が難しい。基本的にアニメ絵の通りにはならないと思っていい。色は前回の方が近かったかなあ。でもこれはこれで空が綺麗で好き。

夕暮れの単車置き場その2。
cosmo5-28.jpgCapture20161017-233256.jpg
これは今回初。都合よくカブのミラーもあったのでいい絵が撮れたかと。

いよいよ日も暮れてきたので、星原の夕景を撮りに。
学校から星原へは10分程度。今なら日はまだ出ていて、あの道の照り返しも期待できる。そう思っていったのだが。
途中で雲に入ってしまい、かろうじて雲の切れ目から見える程度。これでは拡散されて直射による照り返しは望めない。

貴樹と花苗の歩く道。
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まあ無理やりLightRoomで色を付けてみた。全体的には前回の方がよかったかな…。構図を前回から少し変えたのは、左の側道みたいなのと電柱を入れたかったから。そうすると道が先細りな印象に変わってしまう。もう少し望遠でやるべきなのか、何回も試行しているけどわからない。このへんも新海の想像の産物なんだろう。
こうして今回も照り返しは得られず。雲は前回より多いため空も少し残念。今度が今度。

打ち上げ前シーン。
cosmo5-31.jpgCapture20161017-234827.jpg
前回より雰囲気は出てると思う。空の色をつけるのがうまくなったのかなあ。写真技術じゃない…。これの3倍くらい道幅があったらもっとそれっぽい写真が撮れそう。雲が黒くなるのは仕方ないのかなあ。

打ち上げ後シーン。
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これも非現実的な空の色は我ながらうまいと思う。どうでもいいけどこんなに煙が出てたら南種子どころか中種子まで煙害出てそう。

明日、なんとしてもここで本物を見てやるんだ。

三度学校へ。日没前後の雰囲気を。

弓道場その1。
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夕方には部活が行われていて、弓道場も明かりがついて部員が集まっていた。茂みからこの絵を撮っている姿は不審者そのものなので想像しないで頂きたい。

弓道場その2。
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弓道場の横を通る際に1枚だけ。的があったから本当は前回みたいに接近して撮りたかったけど、通報されるのでやめておいた。

夕暮れの単車置き場その3。
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暗くなると電気がつくかなーと思っていたけどそもそも電球がなかった。新海がロケした頃にはあったのか、創作でつけたのか。なんとなく雰囲気は前回の日中のほうがいいのは何故だろう。本当に暗いと三脚でも使わないとノイズが出るからなあ写真は…。

打ち上げ時の中庭から眺めた校舎。
cosmo5-35.jpgCapture20161017-235020.jpg
タイムリミットっぽい18時直前だったのでやや焦りながら撮影。そのため前回ほど構図が洗練されてない。雰囲気はやはり夕景だけあって良し。ここでの打ち上げ撮影は何気に最高難易度だと思うんだ、学校で長時間スタンバってないといけないし、そもそも何故ここでっていう視線もあるし。

学校を去る際、事務へ見学者カードを返す時によければ感想を書いて欲しいと言われた。そんなものがあったのか、前回は言われなかったのに。聖地巡礼ノートと変わらないノリで書く。なにより呼び止められたものの今は貴重なマジックアワーの時間帯で、次の撮影地へ向かいたいのだ。秒速の舞台だから来ました、まんまでよかった、生徒の挨拶がよかったなどかなり率直な感想を書いて投函。最後にありがとうございましたとお礼まで言われる始末。こちらこそ神かこの学校は。

最後にマジックアワーを迎えたのは、やはり丘。1日3回来るのは巡礼者として当然のこと。

夕暮れの丘。
cosmo5-36_20161224134022421.jpgCapture20161017-235026.jpg
打ち上げ時はアニメでは日没すれすれの時間帯。これは日没後なのでさすがに地上波ほぼ真っ暗。主に空の雰囲気が出れば。
三日月は学校を出るあたりから見えていたけど、これから上ってきていい絵が撮れるかなと思いきや沈む間際だった。

丘からは左端に打ち上げ場も見える。
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まだロケットは到着してない様子。
ここから打ち上げ場が見えるということは、上のアニメ絵は本当はおかしいことになる。まあ絵だからね。

ライトアップされた風車。
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ロケーションとしてはここで正解。ライトアップもされていて、前回みたいな捏造をする必要はない。ただやっぱりアニメ絵みたいな落ち着いてしっとりした雰囲気は難しい。どうしても人工的でギラっとした光になってしまう。あと風車は風向きに応じて不定期に回転しているので、正面を捉えられなかったのは残念。

夜の丘。
cosmo5-39.jpgCapture20161017-233917_20161224134928357.jpg
この日はやっぱり全体的に雲の層があって、どうしても星空としてはすっきりしなかった。ロケーションとしてはここ以外になく、完全に一致。あとはやっぱりしっとりとした夜風を感じるような雰囲気が欲しい。でもそれはたぶん1999年の種子島にしかなかったのかもしれない。

一応星景写真も。
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前回と比較するとわかるけど、圧倒的に前回の勝利。それだけ前回は空の条件がよかったんだなあ。

すっかり日も暮れて19時すぎに行ったのは星原。ここも1日3回来るのは当然。

貴樹と花苗の歩く道、夜。
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これは初めての試みだったけど、思った以上に空が綺麗だった。この天の川は見覚えがあると思ったら、中山海岸から撮った天の川の角度とこの道の角度はほぼ一致した。場所は違っても同じ星空を見ているっていうのは、いいよね。東京でも、みたいな写真も撮ってみたいけど残念ながら東京で天の川は絶望的。
それと、ここまで来ると天の川も見れるんだなと。中種子の上空がたまたま条件が悪かっただけなのかもしれない。まあそれでも前回の方がいくらかすっきりしていたけど。

打ち上げ後、月を見て佇む花苗。
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夜の星原を訪れる必要性としてはこのカットの撮影だった。あの打ち上げの道から歩いてきたとして、そこでこのカーブの場所はあるのか。実際に打ち上げの道の向こうに緩いカーブはあってそこを撮影したんだけど、アニメ絵ほど鋭角には曲がってない。だから違う可能性もあるけど、他にこの場所が存在する可能性は低いと思う。つまりまた新海の創作である。モデルはこの場所でいいんじゃないかなあと。

花苗が見ていた月と空。
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これは実際にその道の電線。まあ月はないわけだけど。このへんを新海絵に忠実にしようとすると、細かい星はノイズ軽減で消してしまうという方法もあるけど、せっかく綺麗に撮れた小さい星々をわざわざ消してしまうのはどうしても抵抗があった。一つ理由を作るとすれば、アニメ絵は月が出ているから細かい星は見えないというところか。

新海絵を写真に撮っていて感じるのは、電線の持つノスタルジー。最近は電柱電線は景観を損なうから地中に埋めようとかあるけど、確かにそれで空は幾分綺麗になるかもしれないけど、並ぶ電柱や配線のような電線は秩序があって一つのアートとして捉えることができると思う。長く日本に馴染んだ物なんだから、今更景観を損なうも何もないと思うんだけど。まあ邪魔だよっていう時もあるけど。

前回ほどスカッとした空気ではなかったけど、夕暮れも夜景もなんとか撮れて2日目の撮影も終了。民宿で昨日と同じくシャワーを浴びてアイショップ弁当を食べて横になる。N2で前回録画したコスモナウト本編を見て、行ってない聖地はないかチェック。前回行って今回行ってない場所としては、カブで走る通学路、中種子の58号線から打ち上げを見る構図、中山海岸あたりか。コスモナウトのすべてのカットの場所を行けるとは思ってないけど、探し出せる可能性としては低そうだけど、もしあるなら行きたい場所が1つ見つかった。それを中心に明日午前中は動くかーと思いつつ寝落ち。
この日は特に8時~11時の葛藤と苦労が効いたため初日並に疲れていたと思う。明日はたまにはゆっくりを朝を過ごそう。

11.2
7時過ぎに起床。というか、実は5時前からもぞもぞはしていた。寒さで目が覚めたのだ。毛布はなく普通の布団が1枚。ジャケットを寝巻きにするわけにもいかず、一応持ってきていたウィンドブレーカーを来て寝ていた。それでも寒い。寒いぞ種子島。ズボンと靴下くらいは途中で履いて寝てもよかったかもしれない。
民宿で朝食を食べつつ、ダラダラ部屋で過ごす。出発したのは9時。今日は15時までは特にすることはないしなあ。

おはよう丘。
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10月の半ば、サトウキビを揺らす風がかすかに冷気をはらむ頃、波に立てた日、打ち上げのあった日の朝に花苗が訪れた場所。今日だ。今日こそ見てやるんだ。

その前に、今日の午前中の課題としては、この絵の場所を探すこと。
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奥に丘から眺められる体育館が見えて、こんな坂道で電柱が並んでて桜まである?こんな条件の揃った道は、たぶん存在しない。そんな気がする。だがもしも存在するのなら。探そうと行動することに価値はあるかもしれない。どうやって探すか、考える。いつもの丘に近い場所であることは間違いない。だが丘から見えるとは限らない。ならば、丘からもその場所からも見える場所から探すのはどうだろう。つまり、体育館である。

もう何かのモードに入っていた。数々の予定を変更し、高校見学も2回やってきた自分に不可能はない。確信を持って、体育館見学を申し込んだ。体育館の見学者なんて普段はまずいないのだろう、一瞬対応に困ったスタッフだったが、普通に許可は降りた。しかし見学という言葉は便利だと思った。結構どこでも通用するんじゃないだろうか。覚えておこう見学。特に最初にこんにちはを入れると不審者感は薄らぐ。「こんにちは。ちょっと見学したいんですけど、よろしいですか?」立入禁止ではない建物ならこれでたいてい侵入可能になる魔法の言葉である。
中に入りさえすればこっちのものである。体育館の向こう側、できれば見晴らしのいい2階以上を目指して進んでいく。途中で別のスタッフたちと遭遇する。この向こうの武道館へ行きたいのだが、一応許可を再度取っておく。例の魔法の言葉を唱えると、スタッフのおばちゃんたちは、
「ええ…いいですけど、事務所は通してますか?」
芸能人かよ。いや至極当然な対応か。事務所というか表のスタッフの許可は取っているからそれでいいだろう。無事に武道館へのアクセスも得ることができた。
体育館からつながる武道館。丘からは武道館、体育館の順に見える。その武道館から丘を望む。
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まず、中央右の白い上り坂の途中に軽トラが止まっていてる先が丘である。左上には物見台が見えて、位置関係がよくわかる。この微妙な差で風車周辺の風景の角度が変わる、その微妙さを改めて認識した。
さて、丘の真上に電柱が並んでいるのが見える。これは物見台へ通じる道であり、何度も通っている道だ。丘と似た視点で、体育館を望める、そして体育館に向かって伸びる道と言えばこれがまず候補になる。そして他の道というか電柱をなるべく探してみたけど、ついにここしか見当たらなかった。

ちなみに、体育館から望む、前回の丘候補地。まずは南の候補地。
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真の丘とどれくらい離れているかというと、
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20度くらいはズレてそうだ。でもこの写真からもわかるように、ここを見下ろせる場所はそうそうない。南の候補地周辺と、物見台と丘くらいだろう。実際は物見台周辺の右に広がるサトウキビ畑からも見えるんだけど、これはこれで角度がかなり違ってくる。あと、高さが違うと散々言ってきたけど、こうやって見るとその差も微妙なものである。真の丘と南の候補地の差は数メートルしかないのではないだろうか。
北の候補地は体育館からは林で隠れて見れなかった。この写真の左端にたぶんあるんだろうけど。

目指す道を1つに絞ると、次に訪れたのは風車の根本。
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丘から望んだ、風車から左の草地もこのへんである。
これ、この日はいつもにも増してやたら高速で回ってて、真下だとブレードが実際は10メートルくらい上までしか来ないんだけど、頭をかっさらって行きそうでかなり怖かった。ヴンヴン唸ってるし。
根本から丘を望む。
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その丘周辺へ再び。もうこの間の移動は15分くらいでいける。中種子周辺、星原周辺ならもうナビなしでも、地元民しか知らないような道のレベルで行くことができるようになってしまった。あと、レンタカーが軽っていうのも便利だと思う。白ならなおいい。地元民に紛れることができて、動きやすいんだよね。農道の端にカラフルなセダンが止まっていたら旅行者かもしれないけど、白い軽なら8割方地元民だと思われるだろう。聖地巡礼で車を使うなら、なるべく目立たない車、地元に溶け込める車に限る。

実はこのへんからは打ち上げ場も見える。
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さっきまでの写真と比べて、空が曇ってきているのがわかる。南種子の方もそうだけど、中種子の上空もかなり曇ってきた。打ち上げの時間まであと3時間。大丈夫だろうか…。

貴樹と花苗の歩く通学路。
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このへんが限界なんだ。体育館もギリギリ見えているだけで、9割方この風景は存在しない。そもそも桜などこの種子島に存在するのだろうか。その存在しないだろう道の探索に、たぶん存在しないと見当をつけておきながらも2時間くらい費やしたのが自分である。暇だからいいんだ。体育館や風車に行くきっかけになったし、探すこと自体が凄く楽しかったからいいんだ。

ちなみに、このへんの景色は凄く好き。
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この周辺を歩いていると、普段は行かなかった場所に行ってみようと思った。例えばゲートボール場の裏側、そこから歩いていって、物見台の北東側へ。
あれ?草原が…しかもかなり大きな草原が。
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たぶんここは畑で、今だけ作物を刈り取って草地になっているだけなんだろうけど、落ち着いて腰を下ろして風車を眺めるには絶好の場所かもしれない。
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実はここ、前回2日目に訪れた、最初の丘探索の場所のすぐ隣というか後ろなんだよね。その時もたぶん草地だったんだろうけど、気づいとけよ…。物見台から。
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ここでしばらく過ごしていると、天使の階段が見えてきた。おお…。
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時刻は13時。いよいよあと2時間と迫ってきた。やれる時間もやることも少なくなってきた。ここからあえて行くとすれば、海かカブの通学路か。海は前回よく行ったし、やや遠いしなあ。かといって通学路も前回と同じものを撮るだけだし。今回違うことと言えば70-300mmを持ってきていること。SX50との差を見てみるかなあと通学路へ。
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多少環境が変わったのかもしれないけど、結構電柱は簡略化されている。そして奥の建物がいらない…。結構新しそうな建物だから、ロケ時は実際なかったのかもしれない。左手前の電柱が余計感が凄いけど、近づいてなくすこともできたけど、その奥の電柱と右側の電柱を似たような高さにするのが、今回の撮影の忠実ポイントかなあと思いながら撮った。つまりこのへんが妥協点というところ。

夕闇の通学路。
cosmo6-17.jpgCapture20161017-233400.jpg
モデルはここかどうかわからない。少なくとも電柱を支える支柱は1本おきに並べられているので、このアニメ絵のように連続しては存在しない。まあ雰囲気だけでも。

70-300mmと言えば、確かに絵としてはかなり表現力が高いけど、やっぱり重いし現地でのレンズ交換は煩わしいw
丘なんかでは2度3度交換することはザラだったし、望遠で撮りたいけどさっき交換したばかりだし…でも撮りたい…めんどくさい…ってなって撮影意欲が削がれたりする。気合の問題と言えばそうだけど、実際にそういう問題がある以上、看過はできないと思う。そういう面でもSX50は便利だったと言える。

この日こそステッピンライオンで昼食をとる。ポテトがあちぃ!猫がいてかわいかった。
満足して店を出ると、晴れ間が見えてきた。
約束の場所へ行く前に、約束の場所へ。
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行ってくるよ。

14:57 星原。
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これから30分後、ここであのシーンの再現が行われる…。はず。
さすがにこのへんは誰もいない。こんなところで打ち上げ写真を撮るのは自分くらいなものだろう。そんな物好きは自分だけでいいのだ。
上の写真を撮っていると、後ろから声をかけられた。若い男である。
「こんにちは」
「…こんにちは…?」誰だ。いや、可能性としてはこれしかない。すなわち秒速ファン。それを裏付けたのは、手に持ったデーリィコーヒー。わかりやすすぎる。自分以外に物好きなやつがいたか…。それはそれで興味深い。
男は自分よりやや前に行き、同じようなアングルでスマホで写真を撮る。そのアングルだと近すぎるんだよなあなどと思いつつ、男はそのへんであたりを見回して、そこに居座ることに決めたようだった。
ここで見るのか。ここでいいのか?
そう言えば、自分が信じる打ち上げシーンの道は、他のブログなどでも見かけたことはない。あの道は打ち上げの道として認知されてないのだろうか。この男なら何か情報を持っているかもしれない。コンタクトを取るのは悪くないだろう。車で近づき、男に話しかける。
「秒速ですか」
これは前回、夜の北の候補地で関西弁の男に話しかけられたセリフである。使わせてもらったぞ関西弁の男。
「はい。見るならやっぱりここかなぁと思って」
男は種子島に来たのは学生時代以来2度目、打ち上げは初と言った。条件としては時間的間隔は違うものの、自分と同じである。打ち上げをどこで見るか悩んだが、やはりここしかないと決めたらしい。
道について聞くと、このへんであればあまりこだわりはないようだった。自分はあっちの道が電柱の感じとか似ているし、方角的にもあっちから打ち上がるはずなんだと言っても、男はここで見ると言った。
まあ、いろんな楽しみ方があるだろう。たぶん自分はアニメ絵に固執しすぎている感はある。男はその場にいられればそれでいいという感じだ。それはそれでいいだろう。
もうすぐ打ち上げの時間だし、自分はあっちで見てきますと言い、車で移動した。なんせギリギリまで打ち上がらない可能性もあるのだ。車はいつでも空港にダッシュで行けるようにセッティングしておかねばならない。17:15の飛行機だから16:55には空港に着いておくとして、16:50にはここを発たなくてはいけない。そんな想定をしつつ、車をセットし、カメラも準備する。
今回は6D+24-70mm、それにN2+三脚で動画も撮ることにした。持っている機材はフル稼働させ、その時を待った。
打ち上げの情報を集めるべく、ツイッターで#himawari9を検索する。散水が行われていたり、雰囲気的には問題なさそう。これは来るか?
正直、もう少し夕暮れにさしかかってほしい気持ちはあった。それでも、この西日になろうとしている空の下、ロケットが打ち上がるのも悪くないと思っていた。

どうか、上がってくれ。

ツイッターでは秒読みが行われていた。ついに…来るか…!
準備は万端だった。この日この時この場所のために、俺はここにやって来たのだ。
スマホを閉じ、おそらくあと10秒くらいになった時、カメラを構えて南の空を見る。
風はやや涼しく、それでも太陽が差しているため体感温度は温かい。ジャケットがちょうどいい。
あたりは静かで、もう自分にはその景色以外何も見えなかった。少し緊張しながら、1秒ずつ時間が流れていった。
もういい頃だ。来る…。きっと、あの雲から。

それは想定していたよりも、少し左から現れた。
cosmo6-20.jpg
cosmo6-21.jpgよく見ると電柱のてっぺんの鳥がいい仕事をしている。
ああ、来た。
1秒ほど遅れて、ファインダーをロケットへ向ける。中央でピントを合わせるため、それは反射的なことだった。ロケットが現れたのが想定よりもやや左だったこともあり、想定していた構図と違うことに気づき、構図を修正して撮影を続ける。
何枚も、何枚も、ただ夢中に撮り続けた。よく感動のシーンは写真を撮るよりも目で見た方がいいというけれど、自分はこのシーンを撮影しにやって来たのだ。何も後悔はない。
cosmo6-22.jpg
24-70mmの望遠端でトリミングしてなんとかロケット本体もうっすらと見えた。打ち上げ場にあったあれが今、種子島上空を南へ向けて飛んでいる。そこに立ち会うことができた。

一通り撮り終わったあと、実感がやってきた。
やってやった。一時はゼロとなった可能性を現実にしてやった。充足感と安堵感。それらが同時に襲ってきて、軽く脱力すると共に、感極まってしまった。
おそらくこれは、コスモナウトのシーンに立ち会えたことよりも、これまでの苦労が実を結んだことへの達成感だろう。何の苦労もなくあっさり撮っていたら、こんな気持ちにはならなかっただろう。
ここに来てよかった。見られてよかった。

60枚ほど撮って、1枚選ぶとすれば。
打ち上げシーン。
cosmo6-23.jpgCapture20161017-234950.jpg
やはり少し打ち上げ箇所が違うため、右から左を見る構図にせざるを得ない。
それでも、自分にとっては間違いなく特別な1枚になった。
この1枚を撮るために、種子島へやって来た。

一応、この写真とアニメ絵について検証してみよう。打ち上げの方角は少し違うけど、ほぼ誤差と言っていいだろう。電柱の感じが少し違うけど、まあ9割方この道でいいと思う。ロケットは打ち上げ後、30秒くらい遅れて音が聞こえてきた。実際の時間は計算したらわかるだろうけど。夕暮れならロケットの光は結構なものかもしれないけど、それでも星原にいる人が後ろを向いてて気づくほどかなあと思う。音は割りと上空まで上がってからでないと聞こえない。すると、アニメ絵のようにロケットが打ち上がったすぐにはっと気づくことは無理なはず。
まあ、実際は星原ではなく中種子という設定だから、いくらか光も音も近いだろうけど、それでもどうなんだろうという感じ。ロケットの煙も南種子で間近で見たならまだしも、中種子ではあんなにモクモクとは見えないはず。アニメ絵に何を言ってるんだという感じだけど。
検証の結果として、この場所で打ち上げを見ることはできる。しかし後ろを向いていて光で気づくことは難しいだろうし、音が届くのは数十秒かかるため、打ち上げ直後には気づかないはず。花苗は光で気づくだろうけど、泣いてる状態だしなあ。よって、背景としてこの絵は正しいけど、キャラがロケットに気づくには割りと無理がある、ということに。
こんなバカな検証を1人くらいやるやつがいたっていいだろう。
まあでも夕暮れの打ち上げを見ないことにはわからない。是非夕暮れも見なければなあ。

打ち上がったあとのロケット雲はくるくる巻きになるんだなあ。
cosmo6-24.jpgCapture20161017-235051_20161228212013efb.jpg

ひとしきり感動した後、男と打ち上げの成功を喜び合う。思ったより速かったですねだの、僕も一眼を買ってればよかったなーだの言いながら、飛行機までまだ時間があることも考慮し、アイショップへ行くことになった。本当はこのまま星原で感傷に浸っていたかったけど、なりゆきでそうなった。

アイショップのおばあちゃんも打ち上げをアイショップの外で見ていたらしい。
自分はヨーグルッペを、男はデーリィコーヒーを買ってベンチで飲みながら話す。ホモかな?
東京からやってきたという男は、3年前の学生時代に種子島を訪れたということから、おそらく24、5歳くらいだろう。これまで行った聖地について語り合う。前回は1ヶ月前にここに来たこと、学校で事務のおじさんから君の名はのアイショップのことを聞いたこと、君の名はも良くて、新海のテーマはブレてなくて一貫性があっていいなど、結構お互い認識が通じていたと思う。丘の認識はどうだろう?あの場所はあまり知られていないと思うけど…。
「僕が思っているのは、このアイショップを真っすぐ行ったところにある場所です」
ああ、知っていたのね。個人レベルではやっぱり見つけている人は意外に多いんだろうか。それでもこの認識の高い男と丘の存在を確認できてよかった。なんせ打ち上げをあの場所で見た男である。只者ではない。やはりあそこでいいのだ。

他の秒速の話に。
「秒速の中でも岩舟だけは行ってないんです。岩舟って、普通に行ってもただその場所があるだけじゃないですかたぶん。あの場所は雪の夜に行かないと意味がない。そうするとハードルが高いんですよね。もしかしたら貴樹みたいに雪で電車が止まるかもしれないし。そう考えると、なかなか行けない」
そう言えば前回の関西弁の男とも同じ話をした気がする。すると男は、
「…ははは…いや、僕と全く同じことを考えていて、笑ってしまいました。まさにそうなんですよね」
やはりこの男もそうか。岩舟巡礼はもしかしたら打ち上げシーン並に難易度が高いのかもしれない。
男は参宮橋などは行ったことがないと言っていた。東京ならすぐに行けるのに何故だと聞くと、きっとあの場所は現実はあんなに綺麗じゃない、だから敢えて行かずに心の中に留めておきたいんです、と。
なるほど確かにそれはわかる。それでも、それでも行ってアニメさながらの写真を撮るのが聖地グラファーである。参宮橋の踏み切りは本編冒頭の明里が回るシーンの背景にある黄色いトラックみたいなのもそのままあったり、回想シーンの神社や住宅地の階段もそのままあるだと熱弁すると、いくらか興味ありそうだった。そう言えば、もう一度参宮橋に行くのもいいなあ。
そんなことをアイショップで思いながら、時間は過ぎていった。

アイショップのベンチで話していると、ファンであろう人たちがアイショップの写真を撮りに来た。どこかで打ち上げを見て、ついでにアイショップも巡礼というところか。それなら星原で見ればいいのにと思いながら、あの場所はなるべく人は少ない方がいいなと思った。
写真の邪魔になるし、飛行機の時間もあるし、そろそろ行こうということになった。お互いの名を名乗り、また縁があればどこかで会おうと約束した。ホモかな?

時は16時。まだ30分以上はある。最後に丘に行ってみるか…近いし。
打ち上げ後の丘には、きっとそこには天使がいたんだろう。
cosmo6-25.jpg
さらば聖地よ、きっとまた来る。何度だって来る。

と、この日差しならもしかしたらあの道に照り返しがあるかもしれないと思い、星原へ急いだ。
cosmo6-27.jpg
天使は海にいたけどここへは来てなかったようだ。まあ、これはこれでいい絵だからいいか。もうこの道はLightRoomで照り返さずにはいられない。
ついでに打ち上げ後の空。
cosmo6-26.jpgCapture20161017-235122.jpg
実際はこれ4時半くらいでもっと全然明るいんだけど、例によってレタッチ。自分の心象風景はこれだからいいんだ。

16:34、これですべての撮影は終了した。空港へ行き、飛行機で種子島を発つ。
種子島→鹿児島の飛行機は8席程度の空席はあった。結局みんなキャンセルの方が多かったんだろう。結果的にはあそこまで落胆したり随時チェックしなくてもよかったということになるけど、そんな心境ではなかったし、必死にもがいたからこそ今があると信じたい。

最後に、飛行機の窓から中種子を見下ろす。
cosmo6-28.jpg
正面に広がるのはおそらく星原地域。どこかにあの道もあるのだろう。
ちなみに左奥には風車と体育館、つまり丘からの眺めも確認できる。
cosmo6-29.jpg

やがて飛行機は雲の上へ。あの、天使たちを送っていた太陽が顔を見せる。
せっかくなので貴樹の夢と。
cosmo6-30.jpgCapture20161017-232924_2016122822205628d.jpg
この光が欲しかったんだよ学校とか道とかに。雲がなー。

鹿児島からの飛行機に乗った頃には、すっかり空は暗くなっていた。窓からは星が微かに見える。こんな星空を飛ぶ時は、ほしのこえの主題歌、THROUGH THE YEARS AND FAR AWAYが心に染みる。

素晴らしい旅行だった。打ち上げを見られたからこんなことが言えるんだろうけど、努力と結果が結ばれているならば、それらすべてをひっくるめて素晴らしい旅行だったと思うしかない。
来てよかったしやってよかった。生涯この体験と感動を忘れることはないだろう、たぶん。

しかしこれで、ほぼすべてのコスモナウトカットを撮影してしまった。これでは今度来る口実とモチベーションがなくなってしまうかもしれない。いずれにせよすぐには来ないだろうけど…とか言いながら12月に行っているかもしれない。

次回の課題。
・夕暮れの打ち上げ
・丘からの打ち上げ
・夕暮れの星原の照り返し
・夕暮れの学校(単車置き場、体育館など)

夕暮れの打ち上げは難易度高すぎる。時間帯と季節がマッチしなければならない。
丘からの打ち上げは、次に夕暮れじゃない時に見るなら、ここからかなあと。
夕暮れの星原や学校は、天気さえ良ければ実現可能ではある。
ちなみにこれらを1つの旅行で達成するには、やっぱり学校と星原は分けたいし、打ち上げもその後すぐに星原の照り返しに移れるならいいけど、予備でもう1日は欲しいし、最低でも3回は夕方を過ごしたい。つまり3泊4日は必要である。冬至なら2泊3日でもギリギリいけるかもしれないけど。

課題を挙げておきならなんだけど、とりあえず一通りすべての撮影は終わったと言える。
最後に思うのは、何故これほどまでに聖地に惹かれ、その写真を撮ることに固執するのか。
アニメというのは、キャラも背景もアニメの中だけのものであり、基本的に現実に見ることも触れることもできない。キャラはまさに2次元にしか存在しないけど、背景はモデルになった場所があって、そこが忠実に再現されているなら、その場所に行く価値はあるだろう。そこに立てば、いくらかアニメに近づけるかもしれない。少なくとも巡礼後のそのアニメの感じ方は変わるだろう。その変化を良しとしないなら、行かないほうがいいのかもしれない。自分は行って、さらにアニメそのままの構図で撮って、アニメに近い色にレタッチすることが楽しいと感じる。アニメの背景に立つことと、写真という芸術要素を融合させる、それこそが聖地グラフという崇高な趣味である。
あとは前も言ったけど、絵の場所を探すという行為そのものが楽しい。探し当てた時の喜びはひとしおである。

まあ、ただし新海みたいな凄く撮りがいのある絵か、凄く思い入れのある作品に限るんだけどね。新海の場合は思い入れもあるから余計にね。

次は、岩舟か、参宮橋か、飛騨か、青森…とかかなあ…。

最後に。
これ、文章だけ帰った翌日頃から、写真は11/11頃から現像しだしたけど、完成は12/28。写真全105枚に付け足しの文章で1ヶ月半かかってしまった。文章も写真も膨大な量になってしまったけど、この3日間のいろんなことが込められていると嬉しい。

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